「チェンバロ」と「ピアノ」の違いとは?分かりやすく解釈

「チェンバロ」と「ピアノ」の違いとは?違い

ヨーロッパのバロック音楽において多く使用された楽器として、独特の音色が有名な「チェンバロ」というものがあります。

それでは、この「チェンバロ」とはどういう意味でしょうか。

また、「ピアノ」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「チェンバロ」「ピアノ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「チェンバロ」とは?

「チェンバロ」とは、イタリアで誕生した鍵盤楽器のひとつで、内部に張られた何本もの弦を鍵盤に連動した棒状のパーツが下から上に弾くことで音がでます。

その発音方法により独特の音色が出ます。


「ピアノ」とは?

「ピアノ」とは、英語では「piano」、イタリア語では「pianoforte」と呼ばれる鍵盤楽器の一つで。

18世紀ごろに誕生して、ポピュラーになり、その後様々な音楽で使われるようになった楽器です。

内部に張られた弦を、鍵盤に連動したハンマーが叩くことで音を出すものです。

イタリア語の表記の「ピアノフォルテ」から分かるように、小さな音から大きな音まで、簡単に強弱がつけられることからこの名前が付きました。


「チェンバロ」と「ピアノ」の違い

「チェンバロ」「ピアノ」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの楽器は、鍵盤を弾くによって音を出すタイプのものであることは同じですが、そもそも誕生した時代が違い、音を出す仕組みも違うものです。

時代から言うと、「チェンバロ」のような楽器が誕生したのは16世紀であると言われていますが、「ピアノ」が」今の形になったのは、その「チェンバロ」から発展して、それから約200年後の18世紀のことです。

その後、「ピアノ」は、クラシック音楽だけではなく、様々なタイプの音楽で使用されるようになりましたが、「チェンバロ」のほうは衰退してバロック音楽のために使われるくらいになっています。

そして、音を出す仕組みとしては、両方ともたくさんの弦があり、それを鳴らすことで音を出すのですが、「チェンバロ」は弦をはじくのに対して、「ピアノ」は弦を叩くのが大きな違いです。

まとめ

この記事では、「チェンバロ」「ピアノ」の違いを、解説してきました。

解説してきたように、「チェンバロ」「ピアノ」の原型とも言えるものなので、何かの機会に聞くようなことがあれば、その違いを思い出していただければ幸いです。

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