「基本書」と「入門書」はどちらも物事を学ぶ参考になる書物です。
2つの書物はどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「基本書」と「入門書」の違いを解説します。
「基本書」とは?
「基本書」とは、「物事中心となる大本の知識や情報について記された書物」を指す言葉です。
「基本書」の使い方
物事を成立させるための土台となる大本のことを「基本」といいます。
全ての物事は基本の上に成立しているので物事について知るためには基本の知識や情報が不可欠です。
ある物事の基本について書かれた書物を「基本書」といいます。
基本となる知識や情報についてまとめられているので基本を学んだり振り返ったりするのに役立ちます。
「入門書」とは?
「入門書」とは、「ある物事の入り口となるような書物」を指す言葉です。
「入門書」の使い方
物事を学ぶために師の下について教えを請うことを「入門」といいます。
本来は流派や学閥など特定の体系に入り込み構成員の1人として末端に加わって教わることことを表す言葉ですが、現在は「物事を学び始めること」を表す言葉として使われています。
物事を学び始めようとする初心者に向けて書かれた書物が「入門書」です。
物事を学び始めるにあたって必要な初歩の知識から始まり段階的に学べる内容が書かれています。
「基本書」と「入門書」の違い
「基本書」と「入門書」の違いは「対象読者」です。
習熟度を問わず基本的な知識や情報を必要とする読者を対象に作成されるのが「基本書」、これから学び始めようとする読書を対象にしているのが「入門書」という違いで区別されます。
「基本書」はある程度習熟が進んでも基本知識を振り返って調べる機会に使うのに対し、「入門書」は初心者に向けた平易な内容なので学びが進んでから改めて使う機会はほとんどありません。
まとめ
「基本書」と「入門書」はどちらも高度ではない知識や情報が書かれている点は共通していますが想定する読者の違いにより使い方は大きく異なります。
目的に合わせてふさわしい書物を選んでください。