この記事では、「要諦」と「要点」の違いを分かりやすく説明していきます。
「要諦」とは?
「要諦」の読み方は「ようてい」です。
意味は物事の最も大切なところ。
肝心かなめな点です。
「要諦」の「要」は「重要」や「概要」「要所」などに用いられる漢字で、大切なところ、あらまし、といった意味があります。
また、「諦」は、「諦視」や「諦観」などに用いられる漢字で、意味は明らかにする、真理、締めくくり、まとめ、になります。
この2つの漢字を用いて、物事の最も大切なところを意味する言葉になります。
類義語は、「キーポイント」や「肝心」「秘訣」「奥義」などになります。
「要諦を押さえる」や「要諦を穿つ」「交渉の要諦」などいった形で使用します。
「要点」とは?
「要点」の読み方は「ようてん」です。
意味は物事の中心となるところ。
重要な点です。
「要点」の「要」は「重要」や「概要」「要所」などに用いられる漢字で、大切なところ、あらまし、といった意味があります。
つまり、このような点が「要点」になります。
類義語は、「核心」や「中核」「重要なところ」「大事な点」などになります。
「要点を押さえる」や「要点をまとめる」「要点を掴む」などといった形で使用します。
「要諦」と「要点」の違い
「要諦」と「要点」の違いを、分かりやすく解説します。
「要諦」と「要点」は物事の大切なところ、中心となるところ、と同じ意味を持つ言葉です。
使い分けをする際のポイントとしては、「要諦」は書き言葉に対してのみ用いられる言葉で重い内容の事柄に対し用いられる傾向があります。
一方、「要点」は、書き言葉のみではなく話し言葉でも用いられる言葉で比較的身近な言葉になります。
「要諦」の例文
・『彼女は要諦を押さえることに関して人より優れているため、業務遂行が誰よりも速い』
・『彼の話はイマイチ要諦が見えない』
「要点」の例文
・『仕事が早い人は要点を押さえて仕事に取り組んでいる人がほとんどです』
・『国語の授業で要点をまとめる宿題が出ました』
まとめ
同じ意味を持つ言葉でも、使用する場面によって的確に使い分ける必要のある2つの言葉になります。