「開幕」と「幕開け」は、どのように使い分ければ良いのでしょうか。
この記事では、「開幕」と「幕開け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「開幕」とは?
幕が開くことを意味する「開幕」。
舞台の幕が開き芝居などが始まることや時期が来て、ある物事が始まることを意味する言葉です。
どちらかと言えば、前者の舞台の幕が開き芝居などが始まることを意味することが多い言葉です。
言い換えれば、「始まる」や「スタート」、「開始」、「始動」などと同じです。
また、対義語は「閉幕」となります。
「開幕」の使い方
「開幕」は「開幕する」や「開幕した」などのほか、「開幕試合」や「開幕戦」、「シーズン開幕」などといった形で用います。
「幕開け」とは?
幕が開くことを意味する「幕開け」。
舞台の幕が開き芝居などが始まることや時期が来て、ある物事が始まることを意味する言葉です。
どちらかと言えば、後者の時期が来て、ある物事が始まることを意味することが多い言葉です。
言い換えれば、「出発時点」や「出だし」、「起こり」、「滑り出し」などと同じです。
また、対義語は「幕切れ」となります。
「幕開け」の使い方
「幕開け」は動詞として用いる言葉ではありません。
「幕開けを飾る」や「幕開けを告げる」、「幕開けを迎える」などといった形で用います。
「開幕」と「幕開け」の違い
基本的に同じ意味を持つ「開幕」と「幕開け」。
そのうえで「開幕」は、舞台の幕が開き芝居などが始まることを意味することが多い言葉となります。
そして、「幕開け」は、時期が来て、ある物事が始まることを意味することが多い言葉といった違いがあります。
「開幕」の例文
・『今からプロ野球の開幕戦が楽しみです』
・『いろいろ問題のあった舞台だったが、やっと無事に開幕することができそうです』
・『開幕を知らせるブザーが会場に鳴り響きました』
・『今年は、例年より少し遅れての開幕となりました』
「幕開け」の例文
・『華々しい幕開けを飾ることができた』
・『車社会の幕開けと共に道路整備が進むようになりました』
・『私にとって、結婚が第二の人生の幕開けとなったことでしょう』
・『今回のトーナメント1回戦は波乱の幕開けとなりました』
まとめ
同じ意味を持つ言葉でも、一般的に用いられる意味に違いがある「開幕」と「幕開け」となります。