「枚挙」と「列挙」の違いとは?分かりやすく解釈

「枚挙」と「列挙」の違いとは?違い

複数の物事をあげるときに用いる表現として「枚挙」「列挙」があります。

この二つは具体的にどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。

今回は、「枚挙」「列挙」の違いを解説します。

「枚挙」とは?

「枚挙」とは、「一つずつ挙げていくこと」を意味する言葉です。


「枚挙」の使い方

「枚挙」の本来の意味は「複数のものを並べて示す」でその他にも「一つ一つ数え上げる」という意味があります。

現在「枚挙」という言葉が使われる場合は二つの意味を合わせた意味合いで使われることが多く、複数あるものを一つ一つ示しながら並べていくような行為を表します。

10人いる候補者を一人ずつ説明しながら丁寧に並べていく行為が「枚挙」の表している意味合いです。


「列挙」とは?

「列挙」とは、「一つ一つ数え上げながら並べていくこと」を意味する言葉です。

「列挙」の使い方

複数のものを一つ一つ数えながら挙げていく行為を指します。

対象となるものがある程度たくさんある時に用いられる表現で2つや3つしかないものを数え上げながら並べて行ったとしても「列挙」という表現は使いません。

一つ一つ数えあげていった結果として示したものがずらりと並ぶような状態が「列挙」です。

「枚挙」と「列挙」の違い

「枚挙」「列挙」はどちらも「一つずつ数えながら並べ立てていくこと」という意味がありほぼ同じ意味で使われる表現です。

明確な基準はありませんが「枚挙」は一つずつ上げていきながらも最後まで全て紹介しないことが多いのに対し、「列挙」は最初から最後まで示すことを前提に数え上げるときに使うという違いがあります。

「枚挙」の例文

・『例を挙げれば枚挙にいとまがない』
・『枚挙にいとまがないほどありふれたケースである』

「列挙」の例文

・『徳川将軍を列挙していく』
・『候補者として列挙されたのは予想外の人物ばかりだった』

まとめ

「枚挙」「列挙」はほとんど同じ意味合いですが「枚挙」「枚挙にいとまがない」という形でしかほぼ使われないのに対し、「列挙」は様々な形で用いられます。

文脈に合わせて適切に使い分けてください。

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