「寡黙」と「無口」の違いとは?分かりやすく解釈

「寡黙」と「無口」の違いとは?違い

この記事では、「寡黙」【かもく】と「無口」【むくち】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「寡黙」とは?意味

話すことなく、ひたすら静かに作業する人を「寡黙」【かもく】といいます。

口数が少ない人は静かに与えられた仕事をしたり、本を読んで学ぶところがとても賢く、素敵な人に見えるわけです。

また、人と会話するよりも、周囲の動きを観察して動向を見られるのもこの「寡黙」な人に見られる特徴になります。

しかし、どこか人に無関心であったり、付き合いが苦手に見えて近寄りがたいというマイナスな面も垣間見えます。

言葉の由来は、「少ない」を表す「寡」と、「だまる」と訳す「黙」を掛け合わせた言葉です。


「無口」とは?意味

まったく話をしようとせず、口数が少ない人を「無口」【むくち】といいます。

人から見ると面白みがなく、会話してもつまらないと感じさせてしまうのです。

「言葉」「口」を意味し、「無い」という「無」を掛け合わせると「言葉を話さない」という意味がある「無口」になります。

あまりいい印象はなく、会話ができなくてつまらない人と思わせたり、面白くないので、友達にはなりたくないと思わせてしまうでしょう。


「寡黙」と「無口」の違い

「寡黙」「無口」の違いを、分かりやすく解説します。

余計なことを話さないのが「寡黙」であり、自分に与えられた作業を静かにこなせます。

もう一方の「無口」は、人と楽しく話をすることが面倒であったり、苦手である者が見せる行為です。

ほとんど人と話さないため、付き合いが悪いという印象をもたれてしまうでしょう。

しかし、人から話さないよう忠告されればしっかり約束を守るところが信用を集めます。

「寡黙」の例文

・『寡黙な人はトラブルが起きても冷静に判断して解決する』
・『寡黙な人は与えられた課題をしっかりこなしていく』

「無口」の例文

・『私の前ではよく喋る彼氏は、人の前では無口になる』
・『家族の前では無口な兄は、彼女の前ではよく話す』

まとめ

どちらもあまり話し上手ではない人を指す言葉ですが、「寡黙」は一人でひたすら静かにいるさまを表し、「無口」は口数が少ないという意味があると覚えておくといいでしょう。

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