「道具」と「用具」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「道具」と「用具」の違い生活・教育

この記事では、「道具」「用具」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「道具」と「用具」の違い

「道具」には、6つの意味があります。

1つめは、何かを作ったり、何かをしたりするために用いるもの。

2つめは、何かの目的のために利用されるもの。

3つめは、体に備わっているさまざまな部位。

4つめは、芝居に使われる背景や岩石などの大きな飾りつけや、こまごまとしたもの。

5つめは、武士が使用する槍などの武具。

6つめは、仏道修行になくてはならない品です。

「用具」には、何かをするために用いる器具の総称という意味があります。

「道具」の1つめの意味と「用具」の意味はほぼ同じです。

どちらも何かを作ったり、何かをしたりするために用いるものを指しています。

「道具」の場合は、何かのために利用されるものや、利用される人のことの意味がありますが、この意味は「用具」にはない点が異なります。


「道具」と「用具」の使い方の違い

「道具」の意味にある、何かをするためや、何かを作ったりするために用いるものという意味の使い方と、「用具」の使い方はほぼ同じです。

「道具を買いそろえる」「用具を買いそろえる」と同じように使用できます。

「用具」は、「スキー用具」「体操用具」など、具体的なものを指して使用することがあります。


「道具」と「用具」の英語表記の違い

「道具」は英語で、何かに使うものという意味では“tool”“instrument”“utensil”と表現をします。

「用具」は英語で“tool”“instrument”と表現をします。

「道具」の意味

「道具」には、6つの意味があります。

1つめは、素材や材料などを使ったり、それに手を加えたりして、形のあるまとまりにするために用いる器具の総称です。

手で扱える比較的小さなものを指しています。

台所には、泡立て器、ピーラー、包丁、フライパンなど、調理に使用するものが存在しています。

これらは、料理というものを作るための用いられる器具であり、これらを「道具」と呼びます。

日曜大工をするときには、金槌、のこぎり、やすりなどを使います。

これらは木材などに手を加えて形あるものにするために使われるもので、こういったもののことも指しています。

2つめは、何かに利用されるもの、他の人に利用される人のことです。

政治家によっては、自分が票を獲得するために、別の人を利用することがあります。

票の獲得という目的のために利用されていることになります。

この利用されている人の意味です。

3つめは、体に備わっているさまざまな部分のことです。

4つめは、芝居に使われるものです。

舞台では、大道具、小道具が使用されます。

大道具とは、背景、樹木、岩石など比較的大がかりな飾りのことです。

小道具とは、こまごまとしたもののことです。

これらをまとめていう言葉になります。

5つめの意味は、武士が使用する槍などの武具のことです。

武士が使用する武具には、鉾、火縄銃、弓、日本刀などさまざまなものがあります。

6つめは、仏道修行に必要なものです。

現在の日本の仏道修行では托鉢を行うことは少ないのですが、托鉢を受けるために鉢が必要になります。

これは必ず要るものです。

その他にも、3種類の衣が必要とされています。

「道具」の使い方

さまざまな意味がありますが、何かを作ったりするための使うもの、他の目的のために利用されるものという意味で使用することが多くあります。

何かを作るものの総称の意味では、手で扱える小さなものを指して使用します。

身近なものだと、包丁、フロアモップ、金槌、ドライバーなどがあります。

大きなものには使用しません。

現代では武具を使用することはほぼないので、その意味では日常生活ではあまり使われません。

仏道修行に必要なものの意味でも、日常生活では使われません。

「道具」を使った例文

・『キャンプに必要な道具をそろえる』
・『メイクに必要な道具』
・『道具を丁寧に扱ってください』
・『気に入っていて何年も使っている道具です』

「道具」の類語

「器具」「用具」「調度」が類語です。

「器具」には、簡単な機械や道具という意味があります。

血圧計や照明などがそうです。

「調度」には、日常生活に使うものという意味があります。

「道具」の対義語

対義語はありません。

「用具」の意味

「用具」とは、何かをするために使う道具のことです。

材料や素材を使ったり、手を加えたりして、形のあるまとまりにするための使うものや、何かの行動を起こすために使うものを意味しています。

短距離走のスタートのときに、クラウチングスタートを行う場合は、スターティングブロックというものを使います。

これは、スタートをするために使われるもの、つまり「用具」ということができます。

布を手で縫うときには、縫い針や待ち針を使います。

これらは、布を縫って形あるものを作るために用いられるものであり、「用具」ということができます。

手で扱える比較的小さなものを意味する言葉です。

掃除機、体重計、エアコンなど機械のことは、指していません。

「用具」の使い方

何かをするために使う道具のことを指して使用します。

手で扱える小さなものを指して使用することが一般的です。

この言葉を使用するときには、「スキー用具」「筆記用具」など、何かの語とくっつくことが少なくありません。

「筆記用具」といった場合は、書くために使うもののことを指しており、ボールペン、シャープペンシル、鉛筆、万年筆などのことになります。

スポーツで使うものや、何かを書くために使うものを指して使用されることが多い言葉です。

「用具」を使った例文

・『スポーツ用具を買いに行く』
・『ピンクの用具が目立っている』
・『野球に必要な用具を提供することを約束した』
・『農業用具を貸してもらう』

「用具」の類語

「器具」「道具」「調度」が類語です。

「用具」の対義語

対義語はありません。

まとめ

形のあるまとまったものを作るために使うもの、何かに使うものというを持つ2つの言葉で、意味に大きな違いはありません。