「推計人口」と「住民基本台帳人口」の違いとは?分かりやすく解釈

「推計人口」と「住民基本台帳人口」の違いとは?違い

この記事では、「推計人口」「住民基本台帳人口」の違いを分かりやすく説明していきます。

「推計人口」とは?

「すいけいじんこう」と読み、5年に一度行われる国勢調査を基礎として、毎月の出生数、死亡数、転入・転出数を足したり引いたりして推計された人口数のことをいいます。

この数字には外国人も含まれていることが特徴です。

国勢調査は基本的には全数調査なので、「推計人口」は、信頼性が高いと考えられています。


「住民基本台帳人口」とは?

「じゅうみんきほんだいちょうじんこう」と読み、各市町村に備え付けてある住民基本台帳に記録されている住民の数になります。

住民基本台帳とは、市町村長や特別区区長が、住民全体の住民票を世帯ごとにつくる公簿になります。

現在はデータ化されており、バックアップ用や閲覧用として紙ベースでも保管されています。

氏名、生年月日、性別、住所などが記載されており、住民に対して行う事務処理の基礎となります。

その市町村に登録されている人の人数となるので、進学の為に住民登録を残したまま市町村を出て、一人暮らしをしている場合など、実際に住んでいないこともあります。

また、入院するために出た人や、単身赴任、施設への入所の場合にも、実態とずれることになります。

外国人の場合は、2012年に住民の登録先が「外国人登録原票」から「住民基本台帳」に変更され、住民票に登録されるようになりました。


「推計人口」と「住民基本台帳人口」の違い

大きな違いは、「推計人口」は、国勢調査を基礎としているのに対し、「住民基本台帳人口」は住民基本台帳に登録された人数だというところです。

国勢調査は、日本国内の外国籍を含むすべての人を対象として実地される全数調査で、ふだん住んでいる場所で調査しています。

よって、「推計人口」も、実際に住んでいる人数に近い数字になります。

それに対し、住民基本台帳人口は、各市町村にある住民基本台帳に登録されている人を集計したものとなります。

「住民基本台帳人口」は、住民票を異動しない場合には増減がないので、住民登録を残したまま、進学や就職、入院などをする場合には、実態とずれることになります。

まとめ

どちらも日本に住む人々の人口を表していますが、「推計人口」は国勢調査を基礎としているので、実際に住んでいる人の数に近くなっています。

それに対し、「住民基本台帳人口」は住民基本台帳の人数を足したものなので、住民票が異動しない限り増減しません。

違い
違い比較辞典