「かねてから」と「かねてより」には、どのような違いがあり、どのような使い分けが必要なのでしょうか。
この記事では、「かねてから」と「かねてより」の違いを分かりやすく説明していきます。
「かねてから」とは?
「かねてから」は簡単に言えば、「以前から」になります。
以前からを意味する言葉となり、その期間に明確なものはありません。
何年前でも「かねてから」。
数日前でも「かねてから」になります。
過去から現在まで継続しているものすべてを含みます。
「かねてから」の言葉の使い方
「かねてから」は、「かねてから交際の噂があった」や「かねてから計画していた」、「かねてから考えていた」などといった形で用いられます。
また、少し注意が必要で、例えば、「かねてからの懸案事項」といった使い方は間違いった使い方になります。
「懸案」自体に以前からといった意味が含まれており、重複した意味になってしまうためです。
「かねてより」とは?
「かねてより」は簡単に言えば、「以前から」になります。
その期間に明確なものはありません。
何年前でも「かねてから」。
数日前でも「かねてから」になります。
過去から現在まで継続しているものすべてを含みます。
記憶に残る範囲の過去すべてをさすものになります。
「かねてより」の言葉の使い方
「かねてより」は、「かねてよりお付き合いのあった」や「かねてより希望していた」、「かねてより計画していた」などといった形で用いられます。
また、少し注意が必要で、例えば、「かねてより予定している」の場合、予定自体にも前もってといった意味があり、重複に値します。
「かねてから」と「かねてより」の違い
基本的に2つの言葉は同じ意味を持ち、同じように使用することができる言葉です。
唯一の違いは言葉の起源の違いです。
「かねてより」に比べ「かねてから」が用いられるようになった歴史は非常に浅いものになります。
まとめ
この2つの言葉は、同じ意味として用いることが可能です。