この記事では、「旧正月」と「正月」の違いを分かりやすく説明していきます。
「旧正月(きゅうしょうがつ)」とは?
「旧正月」とは、「旧暦(太陰太陽暦)で用いられていた正月」のことです。
「太陰太陽暦」は新月の日が月のはじまりの日としてカウントするため、「新月の日が毎月1日」となり、そこから次の新月までがひと月となります。
したがって、「太陰太陽暦」の1年の日数は現在用いられている「太陽暦」の1年365日より、およそ11日少ない1年354日になります。
「旧正月」は中国をはじめ、シンガポールや韓国、ベトナム、マレーシアなどで祝日に定められているのです。
日本でもかつては「旧暦」が用いられ、「旧正月」を祝っていましたが、明治時代期に今の「新暦」へと改暦されました。
2021年の「旧正月」は2月12日、2022年の「旧正月」は2月1日、2023年の「旧正月」は1月22日になります。
ちなみに、同じ時期であることから「旧正月」は「立春」と混同されがちです。
しかし、「立春」は「春分」や「夏至」、「秋分」など太陽の動きから季節を分けた二十四節季の1つであるため、「旧正月」とは全くの別物になります。
「正月(しょうがつ)」とは?
「正月」とは、「各暦の年始め」を意味する言葉であり、旧年を無事に越せたことを新年に祝うイベントです。
日本では1月1日の元日が「正月」として国民の祝日に定められています。
「正月」という名称ですが、もともとは「旧暦」1月の別名であり、改暦後は「新暦」1月のことを指すようになりました。
「旧正月」と「正月」の違い
「旧正月」と「正月」の違いを、分かりやすく解説します。
「旧正月」は「旧暦(太陰太陽暦)で用いられていた正月」のことです。
「新暦」では「正月」は毎年1月1日に固定されていますが、「旧暦」は新月の日をその月の1日としてカウントするため、毎年「旧正月」の日にちが変容します。
対して、「正月」とは「各暦の年始め」を意味する言葉であり、もともとは「旧暦」における1月の別名でしたが、改暦後は「新暦」1月を指して用いられています。
まとめ
「正月」は「各暦の年始め」を意味し、「旧正月」は「旧暦で用いられていた正月」を意味する言葉でした。