この記事では、「度し難い」と「御し難い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「度し難い」とは?
「度し難い」は「どしがたい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「救いようがない」という意味です。
2つ目は「道理を言い聞かせても通用しない」という意味です。
「度し難い」の言葉の使い方
「度し難い」の語源は、「済度しがたい」という言葉です。
「済度」は仏教用語で、「困難や苦労で苦しんでいる人達を悟りの境地へ道義気救い出すこと」という意味です。
「難い」は動詞の連用形に付き、その動作の実現が困難であることを表す言葉です。
ここから「救いようがない」という意味で使われています。
「御し難い」とは?
「御し難い」は「ぎょしがたい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「上手く扱えない」という意味です。
2つ目は「思い通りに制御できない」という意味です。
「御し難い」の言葉の使い方
「御し難い」の「御し」は動詞「御す」の連用形で、「馬を巧みに扱う」「他人を自分の思い通りに動かす」「統治する」という意味、「難い」は「~しにくい」「~するのがむずかしい」という意味です。
ここから「巧みに扱いにくい」「自分の思い通りにしにくい」という意味で使われています。
「度し難い」と「御し難い」の違い
「度し難い」は「救いようがない」「道理を言い聞かせても通用しない」という意味です。
「御し難い」は「巧みに扱いにくい」「自分の思い通りにしにくい」という意味です。
「度し難い」の例文
「度し難い」の例文は以下の通りです。
・『彼の行動は度し難い』
・『反省の色が見えないのは度し難い』
・『後輩は暢気すぎて度し難い』
「御し難い」の例文
「御し難い」の例文は以下の通りです。
・『このゲームは御し難い』
・『彼等は暴走していて御し難い』
・『上司が能力不足で部下を御し難い』
まとめ
今回は「度し難い」と「御し難い」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。