この記事では、「上弦の月」と「下弦の月」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上弦(じょうげん)の月」とは?
月は満ち欠けによってその姿を変えていき、月の姿に合わせて「新月」や「満月」、「半月」、「三日月」など呼応した名称が付けられています。
このうちキレイに半分だけ欠けて、半分だけ見えている月を「半月」と呼ぶのですが、「半月」はその半円形の姿を「張った弓」に例えて「弓月」や「弓張月(ゆみはりづき)」、「弦月(げんげつ)」とも呼ばれているのです。
「弦月」は半円のうち見えている部分を弓の本体、欠けている部分を弓の弦に見立てています。
そして、この弦の部分(=欠けている部分)が左側にある月のことを「上弦の月」と呼びます。
なぜ、「上弦の月」という名称が付けられたのかというと、月没のとき「上弦の月」は弦の部分(=欠けている部分)を上にして沈んでいくためです。
「下弦(かげん)の月」とは?
先述したように「半月」はその姿を見えている部分は弓の本体に、欠けている部分は弓の弦に例えて「弓月」や「弦月」とも呼ばれています。
そして、左半分が欠けている「半月」は月没時、弦の部分(=欠けている部分)を上にして沈んでいくことから「上弦の月」と名付けられたということでした。
「下弦の月」は「上弦の月」とは真逆に右半分が欠けている「半月」を指しています。
そのことからも分かるように「下弦の月」という名称は月没時、弦の部分(=欠けている部分)を下にして沈んでいくことに因んでいるのです。
「上弦の月」と「下弦の月」の違い
「半月」は見えている部分を弓の本体、欠けている部分を弓の弦として、その姿を「弓」に例えられます。
そして、「上弦の月」とは左半分が欠けている「半月」のことであり、月没時は弦(=欠けている部分)を上にして沈んでいきます。
対して、月没時は弦(=欠けている部分)を下にして沈んでいく、右半分が欠けた「半月」が「下弦の月」です。
まとめ
・「上弦の月」とは左半分が欠けている「半月」のことです。
・「下弦の月」とは右半分が欠けている「半月」のことです。
・月没時、「上弦の月」は弦(=欠けている部分)を上にして沈んでいき、「下弦の月」は弦(=欠けている部分)を下にして沈んでいきます。