「認諾」と「和解」の違いとは?分かりやすく解釈

「認諾」と「和解」の違いとは?違い

この記事では、「認諾」【にんだく】と「和解」【わかい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「認諾」とは?意味

目の前の事柄を認めて受け入れることを「認諾」【にんだく】といいます。

なかなか受け入れられない事でも、条件によっては自分が有利と感じれば素直に認証し、承諾して受け入れるわけです。

裁判の請求の認諾では、原告が求めることに被告が同意する気持ちを持って間違っていないと認めることで民事訴訟での裁判をそこまでで終わらせられます。

その後、認諾調書を作成する段階に入り、裁判所に提出すればそれ以上時間も金銭的にも無駄を省けることになるのです。


「和解」とは?意味

強引に納得させようと迫ってきたり、自分勝手なことばかり主張してくる者に苛立ちを覚えた人は相手とうまく手を組めないと距離をおきますが、相手が謝ってきたとき、争わず打ち解けることを「和解」【わかい】といいます。

始めは一緒に仕事する仲であったのに、一方的に面倒な仕事を押し付けてきたり、自分よりも多く利益を得ていたなど理不尽な行為していたと知ったとき、相手への信用を失って関係が悪化するでしょう。

しかし、時間が経てば自分も悪かったとあったと反省したとき、和やかに打ち解けるわけです。


「認諾」と「和解」の違い

ここでは「認諾」「和解」の違いを、分かりやすく解説します。

それまでは納得せず、相手が主張することを受け入れないでいましたが、原告が条件を変えたことで不利な現状を改善したと被告が納得すれば相手側の主張を受け入れることを「認諾」します。

離婚するときは原告が提出した請求内容に目を通したとき、納得するのであれば「認諾」して起訴も終わるのです。

もう一方の「和解」は、裁判で原告と被告に対して裁判所が和解するように勧告することで、難しい案件の起訴でもスムーズに双方が仲直りできるよう促します。

原告勝訴が考えられるとき、被告側の敗訴判決が下されたことが人に伝わらず、原告側の利点は、判決よりも被告の履行可能性が高くなるという違いがあるわけです。

「認諾」の例文

・『起訴中に被告が原告の要望を全面的に認めることを認諾離婚という』
・『国が請求を認諾することで、裁判で事件の真相が追求できなくなる』

「和解」の例文

・『原告と被告に裁判所の心証を開示して和解案が掲示される』
・『被告側の和解における利点は、起訴による逆転がないことだ』

まとめ

裁判を開くときよく使われている言葉を2つご紹介しました。

自分が原告、被告になったとき、どういったようにすればより自分が不利にならないかよく考えてから認めるか、それとも仲直りするか選んでみるといいでしょう。

違い
違い比較辞典