この記事では、「驕り」と「慢心」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「驕り」とは?
給料が高いとか、人気があるので特別な人間だと思い上がる気持ちを持つことを「驕り」【おごり】といいます。
自分は金持ちの子供なので親に何でも買ってもらえると考えては、貧乏人の子供が情けないと相手を見下す態度を見せるのです。
このような人は周囲へいい気になる態度を見せては上から物事を伝える嫌味なところがあります。
「慢心」とは?
言葉には出さなくとも、自分はいかに特別扱いされるだけの価値がある人間と自慢する気持ちを持つことを「慢心」【まんしん】といいます。
おごるといった意味がある「慢」に「心」を掛け合わせた言葉であり、いい気になる気持ちを表情や態度に出しては相手を威圧するのです。
このような人は才能をひけらかしたり、お金があるため何でも思いのままになると驕り高ぶる気持ちを強く出します。
「驕り」と「慢心」の違い
「驕り」と「慢心」の違いを、分かりやすく解説します。
相手よりも認められる、質の良い仕事ができるとやたら得意になって大きな態度を見せるのが「驕り」です。
他人から見ればさほど威張るほどの仕事はできないし、権力があると思えないのに本人は思い上がってうぬぼれたり、威張る態度を見せます。
もう一方の「慢心」は自慢するほどできる人間でもないのに、何でもこなせる高い能力があると豪語しては努力しなくても大丈夫と努力しません。
「驕り」の例文
・『驕り高ぶる同僚は努力もせず、部長から職場を追放された』
・『高学歴の兄は驕り、人を馬鹿にして友人が去ってしまった』
「慢心」の例文
・『部長は商品が売れると慢心して部下への指導が疎かになった』
・『自分の実力に慢心する姉はピアノの練習から遠のいていく』
まとめ
とても似たような意味で使われている言葉を2つ取り上げましたが、どのような態度を見せる人に当てはまるか相手を見てから使い分けてみるといいでしょう。