この記事では、「結集」と「集約」の違いを分かりやすく説明していきます。
「結集」とは?
ばらばらになっているものを集めて一つにすること、または一つにまとまり集まることを意味する言葉です。
また、仏教では、釈迦の入滅後に弟子たちが釈迦の教えを集めて編纂したことを「結集」と呼びます。
この場合、「結集」は「一つになるために集まる」という意味を示す言葉です。
「集約」とは?
複数のものを集めて一つにまとめること、または一つにまとめられたものを意味する言葉です。
また、農産物や資源などを集めて一か所に保管することも「集約する」と言います。
この場合、「集約」は「まとめる」という意味を占める言葉です。
「結集」と「集約」の違い
「結集」と「集約」の違いを、分かりやすく解説します。
「結集」と「集約」の違いは、目的が後か先かという点にあります。
「結集」は、目的が集まることそのものである場合が多く、集まったものが一つになることを強調します。
「集約」は、目的が集めたものを整理することである場合が多く、集めたものが一つにまとめられることを強調します。
したがって、「結集」は「集まって一つになる」という意味であり、「集約」は「一つにまとめる」という意味であると言えます。
「結集」の例文
・『この国の叡智を結集して、この問題に取り組むことにしましょう』
・『敵戦力の攻撃に備えるべく、兵力を結集させる』
「集約」の例文
・『今回の問題に関しては、彼の一言に、その本質が集約されている』
・『収集した全てのデータを集約し、分析を実施する』
まとめ
「結集」とは、ばらばらになっているものを集めて一つにすること、または一つにまとまり集まることを意味します。
その一方で、「集約」とは、複数のものを集めて一つにまとめること、またはまとめられたものを意味します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。