この記事では、「特に」と「言うほど」の違いを分かりやすく説明していきます。
「特に」とは?
普通と違って際立っていることや他からはっきりと区別されることを意味する言葉ですを意味します。
特別やとりわけという意味で使用されます。
「言うほど」とは?
話し手や聞き手の期待や評価に対して、実際の状況がそれに及ばないことを表す言葉を意味します。
そんなにやそれほどという意味で使用されます。
「特に」と「言うほど」の違い
「特に」と「言うほど」の違いを、分かりやすく解説します。
「特に」と「言うほど」は、どちらも他と比べて際立っていることを表す言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「特に」は、普通と違って際立っていることや他からはっきりと区別されることを意味しています。
その一方で、「言うほど」は、あとに打ち消しの語を伴って用いて、特にそれと問題になるほどではないことやとりたてていうほどではないことを意味しています。
つまり、「特に」と「言うほど」は、同じ意味を持つ言葉ではありませんが、対比的に使用されることがあります。
「特に」の例文
・『今年の冬は、特に寒いと感じます』
・『私は5教科の中であれば、数学が特に好きです』
「言うほど」の例文
・『彼は言うほど太っていないと思うが、本人は気にしているらしい』
・『この料理は激辛を謳っているが、特に辛いと言うほどではないと感じた』
まとめ
「特に」と「言うほど」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方が異なります。
それぞれの言葉の違いとしては、「特に」が他との差別化や際立ちを強調するのに対して、「言うほど」が期待や評価との乖離を強調するという点にあります。
また、「特に」は、肯定的な文でも否定的な文でも使えますが、「言うほど」は、否定的な文でしか使えません。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。
