「線対称」と「点対称」はどちらも対称を意味する言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「線対称」と「点対称」の違いを解説します。
「線対称」とは?
「線対称」とは、「一本の線を対称の軸として折り重ねた時にぴったりと重なる関係性」を意味する言葉です。
「線対称」の使い方
本を閉じるように一本の線を軸にして折り重ねた時にぴったりと一致する関係性を表します。
正三角形の場合は中心を通り底辺と90度の角度で交わる線で全体を二つに折ると左右がぴったりと折り重なり合います。
このような線にそって折り重ねた時にズレることなく一致する関係性が「線対称」です。
「点対称」とは?
「点対称」とは、「点を中心に180度回転させたとき元の図形とぴたりと一致する関係性」を意味する言葉です。
「点対称」の使い方
上下を入れ替えても形が一致する関係性を指す言葉で、ある一点を中心に回転させたときの対称を意味することから「点対称」と呼ばれます。
「線対称」と「点対称」の違い
折り畳んだときにピタリと一致するような線で区分したときの対称を表すのが「線対称」、回転させてもピタリと一致する点を中心にした対称を表わすのが「点対称」という違いで区別されます。
「線対称」の例文
・『左右対称に分割する線を引けるのでこの図形は線対称である』
・『線対称なので折り畳むとぴったりズレなく重なる』
・『二等辺三角形は線対称である』
「点対称」の例文
・『回転させてみて元の図形と一致するなら点対称だ』
・『平行四辺形は点対称の図形である』
・『点対称かどうか確かめてみる』
まとめ
「線対称」と「点対称」はどちらも対称であることを意味しますが基準になる軸と点のとり方が異なります。
正しい定義を覚えて見分けてください。