この記事では、「本縫ミシン」と「ロックミシン」の違いについて紹介します。
本縫ミシンとは?
本縫ミシンとは、縫製の工程で最もよく使われているミシンです。
1本の針に対して、針に通した上糸とボビンと呼ばれる釜が回転することで送り出される下糸の2本の糸で縫います。
上糸と下糸が生地の内部で交差するため、ほどけにくく強度に優れています。
点線および破線状の縫い目が特徴で、直線になります。
縫い目の伸縮性は乏しいので、ニットなどの生地を縫うのには向きません。
ニット生地を縫い合わせると、縫い糸が切れやすくなってしまいます。
ロックミシンとは?
ロックミシンとは、かがり縫い専用のミシンのことをいいます。
かがり縫いとは、生地の断面がほつれないように包み込むように縫う縫い方です。
ロックミシンは生地の端をかがり縫いにするのに用いられており、ニット生地のような伸縮性のある生地を縫うのにも適しています。
ロックミシンの「ロック」は、閉じ込めるという意味を持つ単語の「lock」から来ています。
ちなみにミシンの由来は、ソーイング・マシン(sewing machine)のマシンが変化したものです。
1本針で2本糸や1本針で3本糸、2本針で4本糸などいろいろあります。
本縫いミシンとロックミシンの違い
本縫いミシンは、直線を縫う本縫い用のミシンです。
ほどけにくく優れた強度を持っています。
それに対してロックミシンは、かがり縫い専用のミシンです。
直線を縫うのには向いていません。
また、ロックミシンは伸縮性のあるニット生地を縫うのに適していますが、本縫いミシンでニット生地を縫うと縫い糸が切れやすくなってしまいます。
そのため本縫いミシンはニット生地には使用しません。
まとめ
直線を縫う時に使うのが本縫いミシンで、かがり縫いをする時に使うのがロックミシンです。
伸縮性のあるニット生地を縫う場合には、ロックミシンを使用します。