「磨く」と「研ぐ」の違いとは?分かりやすく解釈

「磨く」と「研ぐ」の違いとは?違い

「磨く」「研ぐ」はどちらも物体をこすり合わせて変化させる様子を表す言葉ですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「磨く」「研ぐ」の違いを解説します。

「磨く」とは?

「磨く」とは、「物体をこすってきれいにすること」を意味する言葉です。


「磨く」の使い方

表面の汚れを落としたり形を整えたりするために物体を別の物体で強くこする動作を表します。

表面に付着した泥や異物を取り除くほかざらつきや凹凸を整えたりくすみやくもりをとったりなど、物体の見た目をきれいにするためにこする動作が「磨く」です。

汚れ落としやツヤ出しのために「磨く」ときは柔らかい革や布などが使われますが、表面を削るようにして整える際にはヤスリなどの専用工具が用いられます。


「研ぐ」とは?

「研ぐ」とは、「物体をこすって形状を変化させ鋭くすること」を意味する言葉です。

「研ぐ」の使い方

硬いものと柔らかいものをこすり合わせると柔らかいものが削れて変形します。

こすって変形させる動作を繰り返して鋭い状態に仕上げることを「研ぐ」といいます。

一般的には刃物に対して用いられる表現であり、刃物の金属部分を砥石など硬い物体に擦り付けて鋭さを高める作業が「研ぐ」です。

余計な部分を削ぎ落として鋭く仕上げる様子から「米を擦り合わせてぬかや汚れなど余分な物を落とすこと」「研ぐ」と表現します。

「磨く」と「研ぐ」の違い

物体表面をきれいにするためにこする動作が「磨く」、余計な部分を削ぎ落とし鋭く仕上げる目的でこする動作が「研ぐ」という違いで区別されます。

「磨く」は見た目の美しさを高めるのが目的であるのに対し「研ぐ」は鋭さや切れ味など実用性を高める目的で行われる、という違いもあります。

「磨く」の例文

・『雑巾で床を磨く』
・『水晶玉を布で磨く』
・『歯ブラシで歯を磨く』

「研ぐ」の例文

・『刀を研ぐ』
・『切れ味が悪くなったので包丁を研ぐ』
・『夕食用に米を研ぐ』

まとめ

「磨く」「研ぐ」はどちらもこする動作を表しますが目的の違いで区別されます。

それぞれの意味を正しく覚えて使い分けてください。

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