この記事では、「天邪鬼」【あまのじゃく】と「ひねくれ者」【ひねくれもの】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「天邪鬼」とは?意味
自分が根っからの意地悪な者だと自覚している人が、相手に逆らった行動や言動で歯向かうという意味で使われているのが「天邪鬼」【あまのじゃく】といいます。
言葉の語源は仏教用語であり、相手の思想には間違いがないと分かっていますが、その考え方にあえて反対のことを言って動揺させたり、惑わすところが鬼の仕業のように感じて邪険に思うというわけです。
どうしてこのような反対の意見を言って動揺させるのかといえば素直になれないからであり、相手に心を開けば恥ずかしいと思う気持ちに包まれて裏腹のことを口走ってしまいます。
「ひねくれ者」とは?意味
物事を素直に受け入れられず、曲がっている考え方する人を「ひねくれ者」【ひねくれもの】といいます。
逆らうことを言ったり、わざと反対行動する人を「捻くれ者」といい、その人の性格を表す言葉になるわけです。
元々は素直でいい子であったとしても、人に騙されたり、いたずらされたことで心がけがれ、ひねくれた考えを持ってしまうようになります。
また、いつも自分だけが悪いことに巻き込まれるとか、ひどい結果になる人は素直になれず、曲がった考えを持つようになってしまうのです。
「天邪鬼」と「ひねくれ者」の違い
「天邪鬼」と「ひねくれ者」の違いを、分かりやすく解説します。
素直に相手の意見を受け入れず、歯向かうような考えを持つ人を「天邪鬼」といいます。
まるで鬼のような邪悪な心を持ち、人を平気であざむいたり、嫉妬心から相手を意地悪な言葉で傷つけてしまうわけです。
もう一方の「ひねくれ者」は、最初から相手の言うことを素直に受け入れることはなく、ひん曲がった根性のため悪い方向に物事を考える人を指すという違いがあります。
「天邪鬼」の例文
・『新入社員の女性は根っからの天邪鬼で扱いに困った』
・『天邪鬼の彼女と付き合っていると、精神的に疲れてしまう』
「ひねくれ者」の例文
・『ひねくれ者の彼氏は、いつも素直に私の意見を受け入れようとはしない』
・『妹はひねくれ者なので、家族と一緒に楽しくご飯を食べない』
まとめ
どちらも素直に心を開いて相手と話したり、一緒に行動できない人に対して使われている言葉です。
どちらの方がより相手に合うか選んで、使ってみるといいでしょう。