実際に行うことを示す言葉には「実技」や「実践」があります。
この記事では、「実技」と「実践」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実技」とは?
「実技」とは技術や演技を実際にする時に使う言葉であり、仕事から試験まで色々な場面で使われています。
試験項目に使われる「実技試験」は実際に技術や演技して評価するものとなっており、美術、体育、音楽、医療など専門的な科目の試験で使われます。
「実技」は座学のような身体を動かさない勉強と対比されるものであり、バランスよく取り入れることが必要です。
「実践」とは?
「実践」とは主義や理論を自分で行うことを示す言葉であり、自分の力で証明する時にも使います。
「実践」は元々哲学や思想学から生まれた言葉であり、「理論」と対になる存在として生まれました。
「理論」は頭の中でひたすら考えるのが特徴であり、「実践」は実行に移すという点が対比になっています。
「実践」は中世以降哲学的な観念として洗練されていき、カントやマルクスなどが様々な「実践」哲学を生み出しました。
「実技」と「実践」の違い
「実技」は技術や演技を実際にする時に使う言葉であり、仕事のレクチャーやアドバイスから、美術や音楽の試験に採用されています。
「実践」は主義や理論を自分で行うことを示す言葉であり、思想や哲学の方法論として有名です。
「実技」の例文
・『体育の実技試験はいつも苦手で苦労しました』
・『音大の実技試験として毎日バイオリンの練習しています』
「実践」の例文
・『実践の概念は古代ギリシアまで遡ると言われています』
・『実践哲学の本はとても難しいが、とても参考になりました』
まとめ
「実技」は技術や演技を実際にする時に使う言葉であり、「実践」は主義や理論を自分で行う時や証明する場合に使う言葉です。
「実践」は「実践する」という使い方が可能ですが、「実技」は「実技する」という風には使いません。
