この記事では、「重箱の隅をつつく」【じゅうばこのすみをつつく】と「揚げ足をとる」【あげあしをとる】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「重箱の隅をつつく」とは?意味
人から見ると、どうでもいいような細かいことを気にしてほじくることを「重箱の隅をつつく」【じゅうばこのすみをつつく】といいます。
相手が触れられたくないようなことをつついて喜ぶという意味があります。
相手が失敗してしまったことや、恥ずかしい出来事はもうすでに忘れたというのに、その話をわざと取り上げて面白がったり、楽しむ行為を指すわけです。
「揚げ足をとる」とは?意味
緊張して言葉を言い間違ったり、話すことを忘れてしまった人を非難して相手を動揺させることを「揚げ足をとる」【あげあしをとる】といいます。
相手の間違ったことを何度も攻めて打倒するといった意味合いが転じて、相手の失敗をぶり返して皮肉を言ったり、失言を馬鹿にして精神的に追い込むという行為を意味しています。
「重箱の隅をつつく」と「揚げ足をとる」の違い
「重箱の隅をつつく」と「揚げ足をとる」の違いを、分かりやすく解説します。
相手が触れられたくないと思う過去をつつくようにしてほじくり返すことを「重箱の隅をつつく」といいます。
ちくちくと箸の先で何度も突いて喜ぶように嫌味を言ってみたり、追い込んで楽しむのです。
もう一方の「揚げ足をとる」は、相手を動揺させるために失敗したことや失言につけ込んであざ笑ったり、皮肉を込めて嫌味を言うという違いがあります。
「重箱の隅をつつく」の例文
・『上司は重箱の隅をつつくように、仕事の失敗を持ち出してきた』
・『彼女は重箱の隅をつつくように、私が離婚した話をして面白がる』
「揚げ足をとる」の例文
・『揚げ足をとる人は自分の方が偉いと思い、相手を見下す』
・『忙しいのに声をかけてくる上司は社員の揚げ足をとる』
まとめ
どちらも人の嫌がることを言って困らせる言葉ですが、人が触れられたくないことを箸でつつくように責めてくるのか、皮肉って馬鹿にして嫌がらせするという違いがあるので、意味を学んで使ってみるといいでしょう。