この記事では、「出火」【しゅっか】と「発火」【はっか】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「出火」とは?意味
火事になるような火が出たときは「出火」【しゅっか】といいます。
煙草の火がカーテンに燃え移り、結果的に家が燃えてしまうとき「出火が原因で家が全焼した」といった使い方して、ニュースや新聞で取り上げるわけです。
火災が起きたとき、家や車、物が燃えた原因が火であることを強調して伝えれば、テレビを視聴する人に分かりやすく2文字で表します。
基本、火災が起きたときだけ「出火」を使いますので、他の火の原因では使いません。
「発火」とは?意味
何らかの理由で火が発生することを「発火」【はっか】といいます。
火が発生する原因は、花火した後にバケツに入れておいたら完全に消火できていなかったために「発火」したという状況で使うわけです。
大きさに関わらず、火がいきなり出ればそれは「発火」になります。
扇風機を回していたらモーター部分からいきなり火が吹いたとか、いつも通りにドライヤーで髪の毛を乾かしていたら火が出てしまったという予想だにしない状況のときの火を指すのです。
「出火」と「発火」の違い
「出火」と「発火」の違いを、分かりやすく解説します。
火災の原因が台所で料理していた天ぷら油が「出火」の原因で、家が燃えてしまったというときに使われています。
家が燃えたとか、車が燃えるなど火災になった火元を表す言葉として使われているわけです。
もう一方の「発火」は、モーターが燃えたとか、部品が古くなった経年劣化によって火が発生したというときに使い、物が悪い状態であったかを表すという違いがあります。
「出火」の例文
・『台所で料理していて火を止め忘れたため、そこから出火して家が燃えた』
・『出火が原因で2階建ての家が全焼したため、家族が全員行き場を失った』
「発火」の例文
・『暖房機を使っているといきなり発火して、火がカーテンに燃え移った』
・『家にいないとき、コンセントから発火していたため怖かった』
まとめ
似ているようで、少し違う意味合いで使われている言葉ですので、自分なりに使い分けて人に分かりやすく伝えてみるといいでしょう。