「任意組合」と「匿名組合」の違いとは?分かりやすく解釈

「任意組合」と「匿名組合」の違いとは?違い

この記事では、「任意組合」「匿名組合」の違いを分かりやすく説明していきます。

「任意組合」とは?

任意組合は、にんいくみあいと読むべき言葉です。

漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、その人物の意思に任せるといった意味を持っている任意の漢字に、複数人が出資して共同事業を営むといった意味を有する組合の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。

以上の事から任意組合は、複数の人間が出資して共同事業を営むという契約形態を示すのです。

そんな任意組合は、民法によって定められています。


「匿名組合」とは?

匿名組合は、とくめいくみあいと読むのが正解な言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、名前を隠して知らせないといった意味の匿名の漢字に、複数の当事者が出資し合って設立された団体等の意味がある組合の漢字を付け加える事で成立した言葉となっています。

だからこそ匿名組合は、匿名の組合員が事業のための出資を行った上で、利益の分配を約束するという事を表すのです。

この様な契約形態は、商法によって定められています。


「任意組合」と「匿名組合」の違い

任意組合と匿名組合の漢字表記を見比べると、任意と匿名という漢字の違いがある事を発見可能です。

所が後に続くのはどちらも組合の漢字で、出資に関連した意味を所有している言葉同士です。

とはいえ表現する意味には違いも見られ、任意組合は複数の人間が出資する事で共同事業を営むという契約で、民法に定められています。

一方の匿名組合は、名前の通り匿名組合員が事業に出資し、収益を分配して貰う権利を得る事で、商法で定められているのです。

まとめ

2つの言葉には共通する漢字があるだけでなく、どちらも出資に関する意味合いを指し示す言葉同士となっています。

ただし意味のニュアンスには相違点も存在しており、任意組合という言葉は、複数人が出資し合って共同事業を営むという契約形態で民法に定められているものです。

対する匿名組合は、匿名の組合員が出資するのと引き換えに、その事業で生じた利益を分配して貰う利益を得るという契約で、こちらは商法により定められています。

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