この記事では、「かりゆし」と「アロハ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「かりゆし」とは?
沖縄の風土や個性を取り入れた柄や、色を表すのが「かりゆし」です。
「アロハシャツ」の形状とそっくりな服ですが、色や柄は沖縄を強く印象付けるものが多く、民族衣装にも似ています。
このシャツが誕生したのは昭和45年であり、観光連盟の会長を務めていた宮里定三氏が気温の高いときでも快適に過ごせるように考案しました。
その後、沖縄観光を促進させるために売り出され、現在では「かりゆし」という名で販売しています。
このシャツが一気に広まったきっかけが、九州・沖縄サミットで首脳が着る姿がニュースになったからです。
「アロハ」とは?
フラダンスを踊る女性や、南国の食材であるパイナップルといった柄がお洒落なシャツを「アロハ」と呼びます。
ヤシの木やハイビスカスといった柄も人気があり、女性や男性と性別を問わず着られる服を指すわけです。
色も赤や黄色、水色、青といった派手なものが主流で、柄は大胆に描かれています。
元々は日本人が着ていた柄の美しい着物を見た外国人が「シャツにしたい」といったことが発端となり、派手なシャツが誕生した服です。
登場したのは1930年代で、ハワイでは「アロハシャツ」と呼んで着られるようになりました。
「かりゆし」と「アロハ」の違い
「かりゆし」と「アロハ」の違いを、分かりやすく解説します。
日本の沖縄で誕生した「かりゆし」は、琉球絣【りゅうきゅうかすり】や工芸品、デイゴ、琉球紅型【りゅうきゅうびんがた】といった柄を取り入れています。
もう一方の「アロハ」は、日本の派手な色と柄を現地の人が「シャツにしたい」と依頼して作らせた服でした。
柄はトロピカルなものが多く、踊りや植物、果物といったものを全体的に描かれている色の派手なものが主流です。
そのシャツを海外旅行に行くようになった日本人が持ち帰り、ハワイの名物として広く国内で認知されるようになります。
当時は京都やアメリカ本土で作られていた「アロハ」は、アパレル産業が「アロハウィーク」という利用促進のイベントを開催するほど人気を集めるシャツです。
まとめ
シャツを指す言葉を2つご紹介しましたが、色や柄、誕生秘話などの違いなど様々なところに違いがありますので、店や公式HPで異なる点を比べてみるといいでしょう。