物事や状態が絶えることを表す言葉には「途絶」と「断絶」があります。
この記事では、「途絶」と「断絶」の違いを分かりやすく説明していきます。
「途絶」とは?
「途絶」とはそれまで続いていた物事や伝統などが途切れることや絶えてしまうことを表す言葉です。
この言葉に使われている「途」は道筋や方法を表す言葉であり、「途絶」はそれまで築いてきた物事や伝統などが絶えてしまうことや、これを人為的に行うことを表す時にも使うことが可能です。
「連絡途絶」はそれまでに通じていた連絡や通信が突然切れることを表す言葉であり、事件や事故が原因となっているケースも存在します。
「断絶」とは?
「断絶」とは物事などが絶えることや、関係性や交際が途切れることを表す言葉です。
「断絶」は色々な関係性や築き上げてきたものが絶えることから、自主的に関係性を断ち切る時にも使うことが可能です。
「断絶」は根絶やしにする時や全てなくしてしまう時にも使うことが可能です。
「断絶」の類義語には「中絶」がありますが、こちらは本来の意味である途中で止めること以外にも、人工妊娠中絶を表す時にも使います。
「途絶」と「断絶」の違い
この2つはどちらも物事が絶えることを表す言葉です。
「途絶」はそれまで続いていたものが絶えるという意味で使う言葉であり、「断絶」はこれ以外にも関係性が途切れることを表す時にも使います。
「途絶」の例文
・『彼からの通信が途絶してしまったので、救助隊を派遣することが決まりました』
・『その華道は昭和の時代に途絶してしまい、今では文献の中でのみ知ることが可能です』
「断絶」の例文
・『国交が断絶してしまったため、その国の情報が一切入ってこなくなった』
・『世代間の断絶があまりにも大きいことから、様々な社会問題が発生しています』
まとめ
「途絶」と「断絶」は物事が絶えることを表す言葉です。
「途絶」は特に今まで続いていたものが途切れることを表す時に使います。