テレビドラマなどの題材としてよく採用されるのが、「医者」、「刑事」、「検事」などです。
犯罪者を裁く立場にある「刑事」や「検事」は、正義の味方として成立しやすいと言えます。
しかし、「判事」の主人公はあまりいません。
それでは、「検事」と「判事」の違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「検事」と「判事」の違いを分かりやすく説明していきます。
「検事」とは?
「検事」とは、「検察庁」に所属する「検察官」の職種であり、刑事事件に対して捜査を行い、起訴するかどうかを判断します。
起訴したものに対しては法廷において、犯罪の証明を行うために、証人や証拠を集めて提出します。
「検事」になるためには、大学で法学を収めたあとに、「司法試験」に合格する必要があります。
「判事」とは?
「判事」とは、「裁判所(高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所)」に所属する「裁判官」のひとつの職種で、裁判において、「検察官」や「弁護士」が提出した証拠や証人を呼んでの弁論などを総合して、被告に対して判決を言い渡します。
立場としては「特別国家公務員」であり、通常の「国家公務員」とは勤務の規定が違います。
「判事」になるためには、「判事補」、「検事」、「弁護士」などの法律家として10年以上勤務する必要があります。
「検事」と「判事」の違い
「検事」と「判事」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、法律を扱う職業であること、裁判が業務遂行場所のひとつであること、また弁護士とともに、司法試験に合格した者に資格があることなどにおいては、同様ですが、所属と役割に大きな違いがあります。
それは、「検事」が、「検察庁」に所属し、犯罪者の起訴を決定し、起訴したものの犯罪を裁判で立証する役割を持っているのに対して、「判事」は、「裁判所」に属し、法廷における弁論や証拠をベースに判決を決める役割があります。
まとめ
この記事では、「検事」と「判事」の違いに関して説明してきました。
「判事」が主人公のドラマが、成立しにくいのは、前述のように「判事」になるには法律家として10年以上のキャリアが必要になります。
少なくとも司法試験にパスしてから10年なので、若くても30歳台の後半になってしまいます。
これも大きな理由の一つでしょう。