この記事では、「納戸」【なんど】と「部屋」【へや】の違いと意味を分かりやすく説明していきます。
「納戸」とは?意味
人が住めない空間を「納戸」【なんど】といいます。
日用品や季節はずれのものを収納するなどして利用するために設けられている所です。
新しいマンションや一戸建てにもあり、女性は服を収納し、男性はスポーツ用品や趣味のものを入れるなどして活用しています。
寝室と同じほどの広さがあるため居住空間に見えますが、建築基準法で定められているので、トイレや廊下に分類されているので、人が居室する部屋としては使えないことになっているのです。
窓がないため、そこから入る遮光はなく、通風すら入ってこない所は人が快適に住めないということで、物置のような用途に使われています。
「部屋」とは?意味
食べたり、寝る、娯楽を楽しむなどして生活する空間を「部屋」【へや】といいます。
主に、毎日生きるために使う場所であり、窓からは明るい太陽の光が入ったり、空気の入れ替えができることが条件です。
子供部屋なら子供がそこで勉強したり、遊ぶ、寝ることに使い、趣味の部屋として使うときは本を並べたり、鉄道の模型を置いて楽しむことに利用します。
建築基準法では、床面積の7分の1以上は太陽の光が差し込むための窓を設けることが決められているわけです。
「納戸」と「部屋」の違い
ここでは「納戸」と「部屋」の違いを、分かりやすく解説します。
建築基準法では、国で定められた窓の大きさがなければその空間は「納戸」になります。
窓から空気の入れ替えができないとか、火災が起きたとき人が脱出できるだけの大きさもなければ、そこでは安心して人が住めないため「部屋」としてはみなされません。
そのため、衣類を収納したり、防音設備を整えて楽器を弾くことに使うわけです。
もう一方の「部屋」は、四方が壁で仕切られていて、室内を明るく照らす照明があり、建築基準法で定められている大きさの窓があります。
そこで人が快適に生活ができるように考えられて設計しているのです。
まとめ
マンションは間取りを決めるとき、どうしても空きスペースが出てしまうため「納戸」をつくることが多いのですが、書斎にしたり、踊りの練習する部屋にするなど自分なりに使い方を工夫してみるのも面白いでしょう。