この記事では、「濃縮還元」【のうしゅくかんげん】と「ソフトドリンク」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「濃縮還元」とは?意味
100%の果実ジュースをかなり濃縮させた飲み物を「濃縮還元」【のうしゅくかんげん】と言います。
果実を搾ったときに出る果汁の水分を飛ばすため火で加熱して飛ばしたり、凍らせるために真空状態にするなどします。
そして、ペースト状にしたものに水を加えて濃縮する前の状態に還元するわけです。
このようにする理由には、海外から船に載せて日本に輸出するとき、そのままでは水分の重さが加わってしまい、輸送コストがかなりかかってしまうので、重さと体積を極力減らすため重さを減らした濃縮状態にします。
この方法であれば原価も抑えられますので、製造メーカーも価格を安くして売れるわけです。
そして、ペーストにしたものを一旦工場へと運んでタンクに入れて、水を加えて元の濃度にまで戻していきます。
このときメーカーによっては砂糖や香料、添加物を入れて味を調整するわけです。
「ソフトドリンク」とは?意味
飲料という意味がある「ソフトドリンク」は、お酒が入っていない飲料という意味があります。
子供が飲めるものはアルコールが含まれていないものを指しますが、なかには大人向けであれば1%未満のお酒を含みます。
炭酸が入っている清涼飲料水をこの種類に分けて呼ぶ国もありますが、日本でも最近はコーラやサイダーを振り分けているお店が増えているのが現状です。
他にも乳酸菌飲料や果実を搾ったジュースは「ソフトドリンク」と呼びますが、お茶や野菜ジュースはまた違ったものとして振り分けています。
「濃縮還元」と「ソフトドリンク」の違い
果実から搾られた果汁に熱や真空など手間を加えて濃縮させたものを「濃縮果汁」といいます。
日本で水分を加えてストレートジュースのような状態に戻してから容器に入れて、小分けにしたものを店に卸して売るわけです。
輸送コストを省いた分、価格を抑えて低価格で売れるのが魅力的です。
もう一方の「ソフトドリンク」は、アルコールを完全に含まない乳酸菌飲料と果実ジュース、炭酸飲料をこのように呼んでいます。
なかには1%未満のアルコールも含むドリンクもあります。
まとめ
どちらも多くの人の喉を潤す魅力的な飲料ですが、輸送するコストを考えて濃縮するといった手間を取り入れている飲み物であるか、比較的簡単に国内で作られているものという違いがあると覚えておくといいでしょう。