「均一」と「画一」は似たような意味で使われることが多い言葉ですが、具体的にはどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「均一」と「画一」の違いを解説します。
「均一」とは?
「均一」とは、「すべてが等しいこと」を意味する言葉です。
「均一」の使い方
複数あるもののそれぞれがバラバラの状態ではなく比べたときに等しい状態にあるさまを表します。
一般的には価格や重量など数値として表すものが等しく同じ状態である場合に用いる表現です。
人により等しい状態に整えられた物事に対して用いられることが多い表現ですが、自然状態で等しい状態にある場合も「均一」と表現します。
「画一」とは?
「画一」とは、「全てが同様であること」を意味する言葉です。
「画一」の使い方
複数あるものの見た目や形状などが全て揃っているさまを表します。
物品の形やデザインに用いる表現ですが物事のやり方や型式など物理的な形状以外に対しても用いられる表現です。
「均一」と「画一」の違い
「均一」と「画一」はどちらも複数のものが一様である状態を指す言葉です。
似たようなの意味合いで使われることも多い言葉ですが価格や重量など数値が揃っているさまを「均一」、デザインや型式など形が揃っているさまを「画一」と使い分けられています。
例えば同じデザインのシャツが全て1000円で販売されている場合、1000円という価格は「均一」ですが、すべてデザインが同じであることは「画一」と表現します。
シャツのサイズや大きさに注目すれば形状を「均一」表現することも可能ですが1000円「画一」とは表現しません。
「均一」の例文
・『重量は全て均一である』
・『どこまで乗っても均一料金だ』
「画一」の例文
・『画一的なデザイン』
・『お役所仕事なのでやり方が画一なのは仕方がない』
まとめ
「均一」と「画一」は見たような意味合いで使われがちですが表す対象が異なる全く別の言葉です。
置き換えると意味が通じなくなってしまうこともあるので正しい表現を用いましょう。