この記事では、「電離」と「電気分解」の違いを分かりやすく説明していきます。
「電離」とは?
電離とは、でんりという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉見れば理解可能な事でしょうが、稲妻やでんきといった意味の電の漢字に、はなす事やはなれるといった意味がある離の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ電離は、電解質が水等に解ける事により、イオンに分かれてしまう事を表すのです。
「電離」の言葉の使い方
電離は、水に溶かす事により陽イオンと陰イオンに分かれる事に対して使う言葉となっています。
酢酸や塩化ナトリウム等は、陽イオンと陰イオンの組み合わせで出来ている物質です。
この様な物質は水に溶かす事で、陽と陰という2種のイオンに分離されます。
この様な現象に対して、この電離という言葉が使用されているのです。
「電気分解」とは?
電気分解は、でんきぶんかいという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、電荷同士が力を及ぼし合う事で放電が起こって電流が流れたりする現象といった意味を持つ電気の文字に、1つに結合しているものが分かれる事といった意味を有する分解の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から電気分解は、電解質溶液や直流電流を流す事により化学反応を発生させ、物質を分解させる事を示します。
「電気分解」の言葉の使い方
電気分解は、電流等の電気を流す事により物質を化学的に分解させる現象に対して用いられる言葉です。
文字が示す様にただ物質を分解させるのではなく、あくまで電気エネルギーを流す等して加える事で分解を促して実現するという事を表現する言葉となっています。
つまり何らかの形で電気エネルギーを介し、化学反応を起こす事で生じる分解の事を、電気分解という言葉で示しているのです。
「電離」と「電気分解」の違い
電離と電気分解の文字表記を並べて見比べてみると、離と気分解という使用されている漢字の違いと共に、文字数も違う事に気付く言葉出来ます。
ただしどちらも最初に同じ電の漢字が使用されており、どちらも物質が分かれるという意味を表現するのです。
そのため混同してしまう恐れがある言葉同士と言えますが、使用している漢字の違いにより表す意味合いの違いも生じています。
まず電離は水に溶かす等する事で、物資が陽イオンと陰イオンに分かれる事を表すのです。
一方の電気分解は、直流電流を流したり電解質溶液を利用する等して電気エネルギーを用いる事で、物質を分解させる事を示します。
まとめ
2つの言葉はどちらも最初に電の漢字が使用されており、物質等を分かれさせるといった似た意味を持つ言葉同士です。
所が2文字目以降に違いがある事で、示す意味にも相違点を見出す事が出来ます。
ちなみに電離は、塩化ナトリウム等の陽と陰イオンから成る物質は、水に溶かす事で2つのイオンに分かれさせる事が可能です。
この様な現象に対して、電離という言葉を使っています。
対する電気分解は、電気エネルギーを駆使する事で化学反応を生じさせ物質を分解させる現象に対して用いられる言葉です。