「居直り強盗」と「事後強盗」の違いとは?分かりやすく解釈

「居直り強盗」と「事後強盗」の違い専門用語・業界用語

強盗の種類を表す言葉として「居直り強盗」「事後強盗」があります。

この二つは具体的にどのような違いで区別されるのでしょうか。

今回は、「居直り強盗」「事後強盗」の違いを解説します。

「居直り強盗」とは?

「居直り強盗」とは、「窃盗している最中に見つかった犯人が窃盗を成功させるために発見者に暴行や脅迫を加える犯罪行為」です。


「居直り強盗」の使い方

「居直り強盗」とは簡単に言うと「泥棒が居直って行動になること」です。

留守宅に侵入して盗みを行っている犯人が盗んでいる最中に家人に発見されてしまった場合、通常は慌ててその場から逃げ出します。

「居直り強盗」とは見つかってもその場から逃げ出すことなく発見を脅したり暴力をふるったりして強引に財産を盗み出す犯人を指す言葉です。

人に知られずこっそり物を盗み出すのは「窃盗」ですが、暴力や脅迫で強引に奪う行為は「強盗」なので罪状も窃盗犯から強盗犯に変わります。


「事後強盗」とは?

「事後強盗」とは、「窃盗行為の完了後に発見され暴力や脅しを使って逃げる犯罪行為」です。

「事後強盗」の使い方

「事後強盗」と呼ばれるのは「盗んだものを取り返されないようにするため」「捕まらないようにするため」「証拠を隠滅するため」のいずれかの目的で暴力や脅しを行う窃盗犯です。

窃盗行為が完了した後に暴行や脅迫を行うことから「事後強盗」と呼ばれます。

「居直り強盗」と「事後強盗」の違い

「居直り強盗」「事後強盗」の違いは「窃盗が完了しているか」です。

窃盗の途中に発見されて暴力や脅迫を行うのが「居直り強盗」、窃盗行為が完了したあとに発見されてしまい暴力や脅迫を行うのが「事後強盗」という違いで区別されます。

「居直り強盗」は奪うため、「事後強盗」は逃げるためという強盗行為の目的も異なります。

まとめ

「居直り強盗」「事後強盗」はどちらも窃盗犯から強盗犯へと変化する犯罪行為ですが、強盗になるタイミングと目的の違いで区別されます。

混同されやすいので正しい基準を覚えておきましょう。