「強風」と「突風」の違いとは?分かりやすく解釈

「強風」と「突風」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「強風」【きょうふう】と「突風」【とっぷう】の違いと使い方を分かりやすく説明していきます。

「強風」とは?意味

強く吹く風を「強風」【きょうふう】と言います。

最初は弱く吹いていた風が、しだいに強く吹き付ける状況を表します。

「やや強い風」からしだいに「強い風」になり、さらに「非常に強い風」、もっとひどく吹き付けるといった状態を表すときは「強烈に強い風」といった具合に、天気予報士は具体的にこれからどのような強さになっていくか伝えるわけです。

いつまでも吹き付けるため、なかなかやまなければ窓が割れたり、壁を破壊します。

雨を伴えば雨漏りするだけでなく、建築現場の足場を破壊して多大なる被害をもたらすわけです。

長い時間吹き付けたときはさらに破壊が進みますし、街灯や電柱が倒れることで道路への被害も起きやすくなります。


「突風」とは?意味

いきなり吹き付ける風を「突風」【とっぷう】と言います。

短時間吹き付ける風を指し、屋根全体を捲るように飛ばしたり、いきなり窓が割れるなどの被害をもたらすわけです。

車が巻き上げられて飛んでしまうほどの威力があるほど瞬間的に吹き付けます。

積乱雲が上空に現れたとき起こりやすいので、雲行きが怪しくなったときはすばやく鉢植えや自転車を家の中に入れたり、雨戸を閉めて対処することが必要です。

この風が起きやすい原因としては、地表の凸凹があるところで、地物の上空を気流が流れることにより発生します。


「強風」と「突風」の違い

気象庁では、風速が15~20m/s以上で、約70km/hであれば「強風」と呼んでいます。

このときの瞬間風速は30m/sならまさしくこの強い風に分類されるわけです。

さしている傘が裏返しに折れたり、ゴミ箱が転がる、立っていると後ろから押されてしまうなら「強風」になります。

もう一方の「突風」は、上から落ちてくるような瞬間的な風を指し、地形や大気によって風の強さを意味するわけです。

寒冷前線が出て、そこに雷雨が伴うといきなり飛んでくるかのような強い風が部分的に吹き付けるという違いがあります。

まとめ

どちらも風を指す言葉ですが、風の強さや被害の出方、発生する原因などに違いがありますので、それぞれの特徴を調べてみるといいでしょう。