「無意味」と「無価値」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「無意味」と「無価値」の違い生活・教育

この記事では、「無意味」「無価値」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「無意味」と「無価値」の違い

「無意味」とは「その対象となる物事・行為などに内在する内容・意味がないこと」を意味していますが、「無価値」「その対象となる物事・やり取りなどに得したと感じるような値打ちがないこと」を意味している違いがあります。

「無意味」「それをしてもしなくても同じである・その物事に内在的な重要性がない」に意味の重点がありますが、「無価値」のほうは「それをしても得にならず損をしたように感じる(損得勘定)・その活動や相手に対価としての相応の値打ちがない」に意味の中心が置かれている点が異なっているのです。


「無意味」と「無価値」の使い方の違い

「無意味」「ある物事(活動)をしたとしても何ら良い変化や効果がない場合」に使われますが、「無価値」と比べると「自分にとってその物事に内在的な内容・重要性・満足がない」といったニュアンスがある用法になります。

一方、「無価値」「無意味」よりも「対象となる物事・行為などに、それをするだけの対価となる値打ちが伴っていない」という損得勘定をベースとした使い方をする違いを指摘できます。

そのため、「この古い時計は無価値です」「この古い時計の経済的価値はゼロです」と同じ意味の文章ですが、「この古い時計は無意味です」という文章は意味が通じないといった違いが生まれるのです。


「無意味」と「無価値」の英語表記の違い

「無意味」を、英語を使って表現すると以下になります。

“meaningless”……内在的な意味が備わっていないこと。

その対象になっている行為・物事などが無意味であるさま。

無意味。

“nonsense”“senseless”……その物事に内容がなくてバカバカしいさま。

ナンセンスで馬鹿げていること。

無意味。

「無価値」を、英語を用いて表記すると以下になります。

“worthless”……価値がないこと。

対価としてふさわしい価値がないさま。

無価値。

“valueless”……対価となる値打ちが備わっていないこと。

価値がなくてつまらないさま。

無価値。

「無意味」の意味

「無意味(むいみ)」は、「対象となるその行動や物事などに内容がなくてくだらないこと」を意味しています。

「無意味」というのは、「ある行動をした場合でもしなかった場合でも結果が変わらずにつまらないこと・その物事が何も意味のある結果を生み出さないこと」を意味している言葉です。

「無意味」「意味」には、「言葉・行為などに内在している内容」「ある物事・活動が持っている重要性」といった意味が備わっています。

「無意味」の使い方

「無意味」は、「ある行為などから何も精神的な満足・効用を得られない」「その事柄をしてもしなくても同じさま」を意味して使うことができます。

「無意味」という言葉は、「対象になっている行為・物事に、内容・良い影響などが伴っていなくてつまらない」といったニュアンスで使う使い方になります。

「無意味」を使った例文

・『虚無主義の価値観におちいっている時には、何をしても無意味に感じていたのです。』

・『スピリチュアルな思想ではこの世の中に無意味な人間も物事もないといいますが、俄かには信じられません。』

・『今やっている仕事が無意味に思えた時から、急激にモチベーションが落ち込んでしまいました。』

・『若い頃は年を取ってからの趣味など無意味と感じていましたが、60歳を超えてから登山にはまってしまいました。』

・『学校の勉強は無意味に思える内容であっても、人生のどこかで必ず学んでいて良かったと実感できる時が来ます。』

「無意味」の類語

「無意味」の類語には、以下の言葉があります。

・『ナンセンス』……ある物事に重要な意味・意義が備わっていなくて、バカバカしいさま。

・『空虚(くうきょ)』『虚無(きょむ)』……物事に何も内容がなくてうつろなさま。世の中にあるすべての事象に何も意味や価値はないということ。

「無意味」の対義語

「無意味」の対義語には、以下の言葉があります。

・『有意義(ゆういぎ)』……その物事をやるだけの意味あるいは値打ちがあること。ある事柄に内容・意味が伴っていること。

「無価値」の意味

「無価値(むかち)」とは、「その対象となっているものに、経済的な値打ちや主観的な価値がないこと」を意味しています。

「無価値」という表現は、「ある物事をやったとしても対価として得られるものがない・その行為に何も値打ちや見返りがない」を示しています。

「無価値」というのは、「そのモノ・物事・行為などに、得(利益)につながる要素がないこと」を意味している損得勘定を前提とした言葉なのです。

「無価値」の使い方

「無価値」の言葉は、「ある行動をしたとしても何ら経済的な価値(値打ち)がないこと」を意味して使われます。

「無価値」という表現は、「あるモノに金銭と交換できるような価値が備わっていないこと・役に立たない」「ある行動に対価(利益)となるべきものが何もないさま」を示して使う使い方になります。

「無価値」を使った例文

・『この宝石は上手く造られたイミテーション(模造品)で、経済的にはほぼ無価値なものです。』
・『無価値な労働に時間を割きたくないので、サービス残業の類はすべてお断りしています。』
・『上司から毎日のようにお前は無価値な人間だと罵られたせいで、うつ病になってしまいました。』
・『富士山の頂上から下界を眺めた時に、この世界に無価値なものはないという真理を直観しました。』
・『無価値なガラクタと思って捨てようとしていた絵画を鑑定してもらったら、100万円以上の値打ちがあると言われました。』

「無価値」の類語

「無価値」の類語には、以下の言葉があります。

・『無益(むえき)』……その行為や品物などが、何の利益も生み出さないこと。得になるような利益がないさま。

・『徒労(とろう)』……何の収入(得)にもならない無駄な働きや苦労。

「無価値」の対義語

「無価値」の対義語には、以下の言葉があります。

・『価値(かち)』『価値がある』……ある物事がどれくらいの値打ちを持っているのかという程度。対価となる金銭や奉仕などを得られるだけの何かの役に立つ性質・機能。

まとめ

「無意味」「無価値」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「無意味」「無価値」の意味・使い方・英語表記の違いや類語・対義語を詳しく知りたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。