この記事では、「有意」と「有意義」の違いを分かりやすく説明していきます。
「有意」とは?
「有意」には3つの意味があります。
1つめは意味のあることです。
「有」は、ある、存在するという意味を持つ漢字です。
有益、有害などの使い方がされます。
有益は益があること、有害は害があることです。
「意」は、考え、内容、わけという意味を持つ漢字です。
意味、語意などの使い方がされます。
意味とはそこに含まれる内容のこと、語意とは言葉の意味のことです。
2つめの意味は、統計上、たまたまではなく必然である可能性が考えられることです。
3つめは、そうしようという考えがあることです。
「有意」の使い方
日常的には、意味のあることという意味で使われています。
何が意味のあることだと考えるかは人それぞれなので、人それぞれ使う場面が異なります。
統計上のことでは、「有意差」のようないい方をすることが少なくありません。
「有意義」とは?
意味のあること、価値があると考えられることです。
何を意味のあることだと感じるかは人それぞれですが、例えばこのような休日の過ごし方は意味があるといえるでしょう。
休日ですが朝の7時に起床をしました。
せっかく早起きをしたので、朝食は自分で作ってみました。
大好きなパンケーキを焼き、たっぷりとシロップをかけて食べます。
その後に、洗濯や掃除をしました。
部屋の中が片付いてすっきりとし、気持ちもすっきりとします。
観たかった映画があるので、映画館に足を運んで観賞をしました。
思っていた通り面白くて大満足です。
ランチは、行ってみたかったお店で食べました。
満足できる内容だったし価格も適切で、また行きたいと思いました。
帰宅後は趣味に時間を費やし、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
その後、ご飯を食べたり、ゆっくりお風呂に入ったりして過ごし、早めに就寝をしてぐっすりと眠りました。
この1日は、この人にとって意味のあるものです。
やりたかったことをやる、おいしいものを食べるなどが、この人にとって意味のあること、価値のあることなのです。
この1日の過ごし方は「有意義な過ごし方」といえるでしょう。
「有意義」の使い方
意味のあることという意味で使用をします。
何に意味を感じるのか人それぞれ違うので、人それぞれ使用する場面が異なります。
「有意」と「有意義」の違い
意味のあることを指す点が同じです。
前者は統計上の意味もあり、こちらの意味で使われることが少なくありません。
「有意」の例文
・『有意な差が見られる』
・『リスクが有意に下げられた』
・『有意な違いを確認する』
・『有意な変化』
「有意義」の例文
・『有意義な時間を過ごす』
・『有意義なものになった』
・『有意義だと考える』
・『その情報を得たのは有意義だった』
まとめ
意味のあることを指す点が同じです。
一方には統計上の意味もあり、こちらの意味で使われることが多くあります。