「唯々諾々」と「付和雷同」の違いとは?分かりやすく解釈

「唯々諾々」と「付和雷同」の違い生活・教育

この記事では、「唯々諾々」「付和雷同」の違いを分かりやすく説明していきます。

「唯々諾々」とは?

「唯々諾々(いいだくだく)」とは、自分の気持ちはどうであっても、表面上では何でも他人の言いなりになることを言います。

「唯々諾々」「唯唯諾諾」とも書くことができます。

「唯々諾々」を使った例文をいくつかご紹介します。

『私は上司の命令には逆らえず、結局、唯々諾々と従うしかありませんでした』、『私は厳格な父親の意見に、ただ唯々諾々と従って育ってきました』、『彼は自分の考えを主張し、唯々諾々と従うつもりはなかったようです』、『私は唯々諾々と相手に従うことに違和感があります』、『彼女は彼の命令に唯々諾々と従っているようです』「唯々諾々」と似た意味を持つ言葉としては、「従順」「百依百順(ひゃくいひゃくじゅん)」、または「同調」などが挙げられます。


「付和雷同」とは?

「付和雷同(ふわらいどう)」とは、自分の考えや主張がなく、他人の意見や行動にすぐ従うことです。

「付和雷同」を用いた例文をいくつか挙げてみます。

『中には自分では何も考えずに、世間一般の意見に付和雷同することで、とりあえず安心する人もいるようです』、『私は付和雷同の人を見ると不快感を覚えます』、『私はいつも付和雷同な行動を取ってしまう彼のことが心配になることがあります』、『付和雷同な性格の彼女自身の主義や主張を、私は今まで聞いたことがありません』、『自分らしく生きていくためにも、付和雷同せずにきちんと自分の考えを持つことが重要です』「付和雷同」の類似語は、「盲従」「尻馬に乗る」などがあります。


「唯々諾々」と「付和雷同」の違い

「唯々諾々」「付和雷同」の違いを、分かりやすく解説します。

「唯々諾々」とは、表面上では何でも他人の言いなりになることを意味しています。

一方、「付和雷同」は自分の考えや主張がなく、他人の意見や行動にすぐ従うことを表します。

「唯々諾々」は自分の主義や主張があっても、それを表には出さず、人の言いなりになることに対し、「付和雷同」は自分の考えが無いまま、他人の言動に従うと言う点が異なっています。

まとめ

何らかの理由で相手に逆らうことができない場合、「唯々諾々」「付和雷同」になってしまうことがあります。

ですが、それで事がうまく運べば良いですが、そうならないこともあります。

誰かの意見に従い、行動したとしても、それを選んだのは自分ですし、場合によってはその結果がうまくいかない時も、自分の責任になってしまうことがあります。

できれば、「とりあえず誰かの意見に従っておこう」ではなく、自分が納得できるような行動を取っていくようにしたいものです。

自分の気持ちと正反対の言動を無理に取らなければいけない状態が続いてしまうと、それが大きなストレスになり、心身に支障をきたしてしまう恐れがあります。

自分の心と体の状態を知ることで、安易に「唯々諾々」「付和雷同」になるのを防ぐことができるようになるかもしれません。