「弘法大師」と「空海」の違いとは?分かりやすく解釈

「弘法大師」と「空海」の違い生活・教育

この記事では、「弘法大師」「空海」の違いを分かりやすく説明していきます。

「弘法大師」とは?

「弘法大師」は、死後のお坊さんに送られる名前のことで、書道の名人であると称されたお坊さんに対して自らの名前とは別に与えられる称号のようなものです。

なので、「弘法大師」は、時代においてお坊さんで字がきれいであれば、たった一人だけであれば誰でもなれたかもしれない称号で、この称号を与える人物については、お寺のお坊さん、「弘法大師」と呼ばれた人であれば、真言宗の偉い人がお寺に貢献した偉大なお坊さんが死亡してから称号を与えます。

なお、弘法というのは書道の名人で字がきれいな偉い人という意味で、他にも、傳敎大師というのもあり、天台宗の開祖であることから、一番偉い人だということで大師の名を頂戴して特別な人だとした例も多いです。


「空海」とは?

「空海」は、「弘法大師」の名を送られた人物で、書道の名人のお坊様です。

「空海」は、人々に対して漢方医学の知識を広めたり、文字に記すことで様々な知識を民衆に与えた功績から、真言宗の偉いお坊様から後に、「弘法大師」という死後に名乗る名を頂戴しています。

なお、大師という死後に名乗ることを許される名は、多くの人が受け取ることができる名ではなく、お寺に対してすごい功績を残した一人の人間が受け取ることが許された名です。

と言いますのも、この死後に名乗ることが許される名は、ある時、大師という名がたくさん使用されたことで死亡したお坊さんはみな大師という名で偉い人だということになり、徳を積んだと思われるお坊さんがあふれるという事態が起き、人数制限が出たのです。


「弘法大師」と「空海」の違い

両者の違いは、真言宗の開祖の名であるか、その開祖が無くなり、死後徳を積んだ人であると周囲に崇められるよう神格化した名を与えられたかです。

「弘法大師」は、文字がきれいで偉い人というような感じで神様だというような感じで神格を与えられた名前で、「空海」は、真言宗の開祖である、佐伯眞魚さんが、改宗して名を変えたものです。

よって両者は、人物としてみれば、同じ人物ですが、死後の名と生前の真言宗の開祖だった際の名になります。

まとめ

「弘法大使」「空海」ですが、同一人物でありながら、死後名を与えられた神格化された人物であるか、生前の名前であるかという具合に考えるとわかりやすいです。

生前は、真言宗の開祖で、佐伯眞魚さんが回収して名を変えることで「空海」と呼ばれ、「空海」さんの死後、真言宗の偉い人たちが「空海さん」の功績をたたえて、神様のように神格を与えたと考えると違いが分かりやすいでしょう。