「控訴」と「上告」の違いとは?分かりやすく解釈

「控訴」と「上告」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「控訴」「上告」の違いを分かりやすく説明していきます。

「控訴」とは?

「控訴」とは1回目の裁判で判決が不服だった場合にその判決を取り消したり、裁判をやり直して1回目の結果から変更してほしいと申告することです。

裁判が起きる場合大抵は1回目なら地方裁判所や家庭裁判所や簡易裁判所で裁判が行われますが、「控訴」が通った場合は高等裁判所で裁判が行われます。

ただしあくまでも裁判をやり直すというだけなので「控訴」が通り第二審になったとしても同じ判決が下ることもありますし、逆に「控訴」した側にとって判決が悪化することもあるでしょう。


「上告」とは?

「上告」とは「控訴」の結果に問題があった場合に最高裁判所に対して第二審の判決を取り消し変更を求めることです。

第二審は高等裁判所が判決を下すのでそれを取り消すため更に上の裁判所にうったえるので「上告」と言います。

「上告」は2回目の判決が気に入らないからという理由だけではできません。

第二審の判決が解釈を間違っていたり無視しているなどで憲法に背いていたり、最高裁判所の過去の判例に背いている場合にだけ可能です。


「控訴」と「上告」の違い

「控訴」「上告」の違いを、分かりやすく解説します。

1回目の判決に不満があった場合にひとつ上の裁判所に裁判をやり直してもらうよう求めるのが「控訴」で、2回目の判決に不満だった場合に一番上の裁判所にやり直してもらうのが「上告」です。

「控訴」した場合は高等裁判所が2回目の裁判を行い「上告」した場合は最高裁判所が3回目で最後の裁判を行います。

また「控訴」は第一審の判決が不服なだけでできますが、「上告」は第二審が憲法や最高裁判所の判例に反していなければできません。

まとめ

どちらも裁判のやり直しを求める点では同じですが、「控訴」は最初の判決が不服な場合に2回目を求め、「上告」は2回目の判決が不服な場合に3回目を求めることと、何回目の判決にできるかが実質的に決まっています。