「負荷」と「付加」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「負荷」と「付加」の違い生活・教育

この記事では、「負荷」「付加」の違いを分かりやすく説明していきます。

「負荷」と「付加」の違い

「負荷」「付加」の違いについて紹介します。


「負荷」と「付加」の使い方の違い

「負荷」「一つの物や少数人数に対して、より多くの処理やエネルギーを使う作業が集中すること」に使われます。

数少ない物や人に大量の作業がのしかかる様子を表します。

「付加」「今あるものに更に何かをつけくわえること」に使われます。

あるものごとに対して、意図的に何かをつけくわることを言います。


「負荷」と「付加」の英語表記の違い

「負荷」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「stress」で、「緊張」「負荷」という意味があり、「ストレス」と日本語にもなっています。

物理的にかかる重さや圧力に使われる言葉です。

“I hurt my back due to the stress of every day.”
(毎日の負荷で腰を痛めてしまった)
2つ目は「haavy workload」で、仕事に対する「重荷」「負荷」という意味です。

“Our department has a heavy workload at the moment.”
(現在、我々の部署は非常に多くの仕事により負荷がかかっている)
「付加」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「add」「付け加える」「付加」という意味です。

“It is important to add value to the product to increase sales.”
(売り上げを増やす為に、商品に価値を付加することが大切だ)
2つ目は「attach」で、書類や部品など形があるものを「付け加える」「付加する」という意味です。

“The attached menu doesn’t work.”
(付加されたメニューが使えない)

「負荷」の意味

「負荷」「ふか」と読み、以下の3つの意味があります。

1つ目は「ある任務を負うこと」という意味で、その人にとって大きな任務を負うことを言います。

2つ目は「家業を子供が受け継いで役割を果たすこと」という意味ですが、日常はちらの意味で使われることは殆どありません。

3つ目は「より多くの処理やエネルギーを消費する作業」という意味で、コンピュータや機械などがの消費動力のことを言います。

「負」「おう」とも読み「になう」という意味、「荷」「物をかつぐ」「身に引きうける」という意味、「負荷」「身に引きうけてになう」という意味になります。

「負荷」の使い方

「負荷」は、主に「ある責任ある仕事を負うこと」「機械に大量の作業をさせること」に使われます。

「負荷がかかる・かかった」「負荷をかける・かけた」「負荷になる・なった」などと使われます。

基本的に、単に人や物に対してエネルギー消費が発生することや、作業量が増える状態を客観的に表す言葉であり、それにより作業に支障が出る場合には「負担」になります。

「負荷」を使った例文

・『筋肉は負荷をかけた後に数日は休まさせないと成長しない』
・『今度のプロジェクトで部署全体に負荷がかかることになるだろう』
・『CPUに負荷がかかってパソコンの処理が遅くなっている』
・『炎上したせいでサーバーに負荷がかかり過ぎてダウンした』
・『負荷の大任を果たすべく努力していきたい』

「負荷」の類語

「重圧(じゅうあつ)」
「強い力で圧迫すること」「強くおさえつけること」という意味です。

「会社から課されたノルマの重圧に耐えきれずに辞職した」などと使われます。

「足を引っ張る(あしをひっぱる)」
「大勢で力を合わせて成功させようとしている時に、誰かがそれを妨げるような行動をすること」という意味です。

「今回の試合は私がみんなの足を引っ張ったせいで負けてしまった」などと使われます。

「負荷」の対義語

「程々(ほどほど)」
「度が過ぎずちょうどよい加減であること」「身分の程度」という意味です。

「もう社会人なのだから夜遊びも程々にしなさい」などと使われます。

「付加」の意味

「付加」「ふか」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「あるものに、更に何かつけくわえること」という意味で、今あるものに、更に何かしらの要素を付け加えることを言います。

2つ目は、「ある原子に他の原子がくっつくこと」という意味ですが、日常で使われることはまずありません。

「付」「つける」とも読み「ぴったりとくっつける」「添えつける」という意味、「加」「くわえる」とも読み、「その上に足す」という意味、「付加」「その上に添えつけて足す」という意味になります。

「付加」「附加」と書くこともありますが、こちらは古い書き方で、どちらでも意味は通じます。

「付加」の使い方

「付加」は主に「あるものに、更に何かしらの要素をつけくわえること」に使われます。

「付加する・した」「付加される・された」と使われたり、「付加して」と副詞として使われたりします。

ビジネスや日常でよく使われるのが「付加価値」という言葉で、「あるものの製造過程において新たに加えられた価値」「商品やサービスになどに付け加えられた、その企業独自の価値」という意味です。

「付加価値がある」は、その商品が魅力的である時に使われる表現です。

「付加」を使った例文

・『画像にテキストを付加できるツールが搭載されている』
・『現在の保険に特約の付加を検討している』
・『顧客から契約に関して一つ条件を付加して欲しいと要望があった』
・『この商品に別の機能を付加できればもっと便利になるに違いない』
・『この商品を購入するかどうかは付加価値がどれ位あるかにかかっている』

「付加」の類語

「添加(てんか)」
「食品や成分などに対して、別の要素をくわえること」を言います。

「なるべく食品添加物が含まれていないものを買いたい」などと使われます。

「付け足す(つけたす)」
「既に存在しているものに対して、更なる要素を付け加えること」という意味です。

「彼は商品に関する説明を付け足した」などと使われます。

「付加」の対義語

「削除(さくじょ)」
「文字や記号、文章などの一部を取ってなくすこと」という意味です。

「彼は利用規約違反をしてアカウントを削除された」などと使われます。

まとめ

今回は「負荷」「付加」について紹介しました。

「負荷」「より多くの処理やエネルギーを消費する作業」「付加」「更につけくわえること」と覚えておきましょう。