この記事では、「話に水を差す」と「話の腰を折る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「話に水を差す」とは?
うまくいっている物事の邪魔をするという意味です。
話しをしているところにわきから邪魔をしたり、うまくいっていることを壊すような事柄を言ったりすることを意味します。
たとえば、忘年会で年末の宝くじの話で盛り上がっていたとします。
宝くじが当たったらこんなものを買いたい、こういったことをしたいなど、みんなでわいわい楽しく話しています。
本当に宝くじを買った人もいて、この売り場で購入をしたから絶対当たるなど、ポジティブな気持ちを持っています。
そんなときに、「でも、宝くじって当たると思って買ってもたいてい当たらないよね」とある人が発言をしました。
わいわいと盛り上がっているときにこういったことをいわれると、場の雰囲気が一気に冷めてしまいます。
この発言は、楽しく盛り上がっており、うまくいっている会話の邪魔、うまくいっている物事を壊すものといえるでしょう。
そういったことを意味する言葉です。
「話に水を差す」の使い方
話がうまく進んでいるのにわきから邪魔をすることを指して使用します。
邪魔をする発言をする人が前置きとして使うことがあります。
「話の腰を折る」とは?
話の途中でその進行を妨害すること、人が話しているところに口を挟むことです。
新商品の発表会があったとします。
この発表会では、新製品の素晴らし点がアピールされました。
イメージキャラクターとして起用されたタレントが、製品についての説明をします。
記者たちに向けて製品の説明をしているとき、ある記者がタレントの間違いを指摘しました。
まだ商品の説明をしているのに、その流れを指摘によって妨害したのです。
たとえば、本当は「レモン50個分のビタミンCが入っています」と伝えるべきところを、0を一つ多く間違えてしまって「レモン500個分のビタミンCが入っています」といってしまったとします。
そのことについて記者が「ゼロが一つ多くないですか」といったとします。
このような、話を妨げることを意味する言葉です。
「話の腰を折る」の使い方
ある人が話をしているのに、それを妨げることを指して使用します。
「話に水を差す」と「話の腰を折る」の違い
前者は、うまく進んでいることの邪魔をすることです。
場が冷めてしまうような発言を指します。
後者は、口を挟んで途中で遮ることです。
別の話に持って行くといった意味になります。
「話に水を差す」の例文
・『話に水を差すようなことをしないで欲しい』
・『話に水を差すようで申し訳ない』
「話の腰を折る」の例文
・『話の腰を折るようだがいわせてもらう』
・『話の腰を折るようなので発言を控えた』
まとめ
似たような意味合いを持っている2つの言葉ですが、一方は邪魔をして場を冷めさせてしまうといった意味合い、もう一方は途中で遮るという意味合いです。