この記事では、「推論」と「仮説」の違いを分かりやすく説明していきます。
「推論」とは?
「推論」は「すいろん」と読みます。
意味は「ある事実を元にして、未知の事柄を想定して見解を出すこと」です。
まだはっきりとしないことに対して。
現在分かっていることから足りない部分を想像して、ある一つの意見を出すことです。
「推論」の言葉の使い方
「推論」は名詞として「推論する・した」「推論を出す・出した」「あくまで推論だが」などと使われます。
「推」は「おす」とも読み「考えをおし進める」「たずねもとめる」という意味、「論」は「筋を通した意見や見解」という意味です。
「たずね求めて筋を通した意見や考え」という意味で使われます。
「仮説」とは?
「仮説」は「かせつ」と読みます。
意味は「ある現象を合理的に説明する為に、仮に立てる理論」のことです。
まだ確定はしていないけれども、一時的にそうであると見なしてものごとを進めて行く為の理論を表します。
「仮説」は事実であると証明できれば「定説」になります。
「仮説」の言葉の使い方
「仮説」は名詞として「仮説を立てる・立てた」「仮説に基づいて」などと使われます。
「仮」は「本物・本式ではなく一時的な間に合わせ」という意味、「説」は「前もって条件などを定めること」という意味です。
「一時的な間に合わせとして前もって条件などを定めること」という意味で使われます。
「推論」と「仮説」の違い
「推論」は「未知の事柄を推し量って見解を出すこと」という意味です。
「仮説」は「一時的にそうであると見なす理論のこと」という意味です。
「推論」の例文
「推論」の例文は以下の通りです。
・『実験の結果から推論する』
・『事実を元に推論を立てる』
・『推論として犯人が複数いる可能性がある』
・『あくまで推論だがミスの原因は他にあるかも知れない』
「仮説」の例文
「仮説」の例文は以下の通りです。
・『ビジネスでは仮説を立てて実行することが大切だ』
・『仮説なしには研究を進められない』
・『電力不足になった場合という仮説でものごとを進める』
・『システム障害が起きることも仮説として立てて置く』
まとめ
今回は「推論」と「仮説」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。