昭和の時代の子供達にとっての最も大きな楽しみはテレビでドリフターズと特撮ヒーローものを見ることでした。
特にウルトラマンから始まる特撮ドラマには数多くの魅力的な怪獣たちが登場し、それを最も身近に感じることができたのが「ソフビ人形」と呼ばれる玩具でした。
この記事では、「マルサン」と「ブルマァク」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マルサン」とは?
「マルサン」とは、1947年に創業した玩具メーカーで、特に「プラモデル」と「ソフトビニール人形」で有名です。
国内でプラスチックモデルを広めたのは「マルサン」と言われており、「プラモデル」という名前は「マルサン」の特録商標であったため、他の企業はこの名前を使うことはできませんでした。
業績不振により1969年に倒産(倒産時の名前はマルザン)し、資産は後述の「ブルマァク」といくつかの会社に引き継がれました。
翌年「マルサン」は事業再開し、今では復刻のソフビ人形などを製造しています。
「ブルマァク」とは?
「ブルマァク」とは、1969年に「マルサン」の社員らが創業した玩具メーカーで、最初はブリキの玩具を販売していましたが、結局は「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の再放送に伴って「マルサン」から引き継いだソフビ怪獣をメインに販売するようになり、新しい「ウルトラマン」の企画を円谷プロ等に持ち込み、それが「帰ってきたウルトラマン」の放送実現につながりました。
その後昭和のウルトラシリーズの終焉の影響で一時倒産しますが、バンダイが行ったソフビの復刻がうまくいったことをきっかけに、2008年には事業を再開しています。
「マルサン」と「ブルマァク」の違い
「マルサン」と「ブルマァク」の違いを、分かりやすく解説します。
ここまで説明してきたように、「ブルマァク」の創業者たちは「マルサン」の社員でしたので、ある意味では「ブルマァク」は「マルサン」の後継会社ともいえますが、「マルサン」が、プラモデルやブリキのおもちゃなども含む様々なタイプの玩具を扱っていたのに対して、「ブルマァク」は一時期他の玩具も出していましたが、やはりなんといっても「怪獣ソフビ」をメインに製造している会社といっても良いでしょう。
まとめ
特撮ドラマの衰退に伴って、一時は全く見なくなった「ソフビ人形」ですが、その後何度かのブームが訪れ、今でも新しい怪獣やヒーローが出続けているそれなりに安定した市場を持っています。
最近では、バンダイなどの大手だけではなく、ガレージキットメーカーなどの参入によって、バリエーションも増え、マニアだけではない人気も定着しています。