この記事では、「来られない」と「いらっしゃらない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「来られない」とは?
「来られない」の意味は以下の通りです。
1つ目は、「相手が、ある場所に来ることができないこと」という意味です。
2つ目は「相手がある場所に来ないことの丁寧な表現」という意味です。
「来られない」の言葉の使い方
「来られない」は意味により使い方が変わってきます。
「来ることができない」という意味の場合、動詞「来る」の可能形「来られる」に、否定の意味の助動詞「ない」が付いた語です。
「来ないことのうやまった表現」の場合、動詞「来る」の尊敬語「来られる」に、否定の助動詞「ない」が付いた語です。
どちらの意味で使われているかは相手との関係や、前後の内容で変わってきます。
「来ることができない」という意味の場合、敬語表現ではありませんので、「来られません」などに言い換えましょう。
「いらっしゃらない」とは?
「いらっしゃらない」の意味は以下の通りです。
1つ目は「相手がその場所にいないことの丁寧な表現」という意味です。
2つ目は「相手がある場所に行かないこと、来ないことの丁寧な表現」という意味です。
「いらっしゃらない」の言葉の使い方
「いらっしゃらない」は、ビジネスだけではなく日常でもよく使われます。
動詞「いる」の未然形「いらせ」に、尊敬語の「られる」が付いた「いらせられる」の連用形に、否定の助動詞「ない」が付いた「いらせられない」の音変化です。
耳馴れない言葉ですが、「居る・行く・来る」の尊敬語として使われます。
ただし、「ない」が敬語表現ではありませんので、ビジネスの場では「いらっしゃいません」と言い換えましょう。
「来られない」と「いらっしゃらない」の違い
「来られない」は「ある場所に来ることができないこと」「ある場所に来ないことの敬語表現」です。
「いらっしゃらない」は「相手がその場所にいないことの敬語表現」「相手がある場所に行かないこと、来ないことの敬語表現」です。
まとめ
今回は「来られない」と「いらっしゃらない」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。