「釜戸」と「竈」の違いとは?分かりやすく解釈

「釜戸」と「竈」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「釜戸」「竈」の違いを分かりやすく説明していきます。

「釜戸」とは?

「釜戸」とは台所や料理するための火を起こす設備を指す言葉です。

料理で火を起こすための調理設備は元々「かまど」と呼ばれていましたが、それに当て字をした言葉が「釜戸」になります。

釜は食べ物を煮炊きするための調理器具であり戸は何かをする場所使う場所という意味の文字です。

それらが合わさって調理器具である釜を使う場所という意味になり、台所であったり上に釜をおいて料理する設備を指す言葉になりました。


「竈」とは?

「竈」とは内部に火を起こし調理を行うための設備です。

火を入れるための正面口と煙を屋外へ逃がすための排煙口が必要になるため基本的に家屋の端に作られます。

日本のものは「竈」の上部に穴が空いていてそこに鍋や釜を乗せて加熱する形です。

設備だけでなく料理をする空間を「竈」と表現することもありますがこれは例外的な使い方になります。

基本的には火を起こして調理するための設備だけを指す言葉が「竈」です。


「釜戸」と「竈」の違い

「釜戸」「竈」の違いを、分かりやすく解説します。

主に台所を指す言葉が「釜戸」で料理のために火を起こす設備を指す言葉が「竈」です。

「釜戸」は料理をする空間だけでなく設備の方も指す場合がありますが、「竈」は基本的に火を起こすための設備しか指しません。

また設備を指して「釜戸」という場合は屋内にある火が起こっている部分や鍋や釜を置く場所だけを見て使われることがほとんどです。

対して「竈」という場合屋内にある部分はもちろん排煙のために屋外にある部分も「竈」に含まれます。

まとめ

「釜戸」は空間で「竈」は設備と認識しておけば両者の違いの把握と使い分けは完璧にできるはずです。

どちらも釜を使う所でかまどころという言葉が元になっているため同じ読み方ですが、空間と設備どちらを指すかで使い分けるために生まれた言葉なので、何を指しているかは違います。