この記事では、「葛湯」と「片栗粉」の違いについて紹介します。
葛湯とは?
葛湯とは、葛粉から作られる飲み物のことをいいます。
葛粉は葛の根から得られるデンプンを精製した粉で、食用として用いられています。
料理のとろみづけに使ったり、お菓子の生地に入れたりします。
葛はマメ科のつる性の多年草で、葛粉には薬効があるとして昔は民間療法に用いられていました。
葛湯は葛粉をお湯で溶いて砂糖を入れた飲み物で、とろみがあるので冷めにくく体が温まるとして病み上がりに飲むと良いといわれています。
発汗作用や解熱作用、鎮痛作用もあるので、風邪のひき初めにも効果的です。
消化にも良く、介護食や離乳食などに使われることもあります。
片栗粉とは?
片栗粉とは、ジャガイモのでんぷんから作られている食用の粉のことをいいます。
揚げ物に衣をつけるために使われたり、料理にとろみをつけたりするのに用いられます。
中華料理では、あんかけの餡には欠かせません。
でんぷんは加熱することで固まるので、水に溶いたものを料理に加え加熱すると滑らかなとろみがつきます。
水で溶かずにそのまま片栗粉を加えてしまうと、ダマができてしまいます。
片栗粉という名前はカタクリという植物に由来しており、昔はカタクリの根から抽出したでんぷんを使っていました。
今は安価に大量生産ができるジャガイモが使われています。
葛湯と片栗粉の違い
葛湯に使われる葛粉は、葛の根からとれるでんぷんを精製したものです。
それに対して片栗粉は、ジャガイモのでんぷんを精製します。
どちらも料理のとろみづけに用いられますが、葛粉の方が精製するのが手間がかかります。
そのため価格は、片栗粉よりも葛粉の方が高いです。
また、葛湯には薬効もあるとされ、風邪をひいた時などに飲むことが多いです。
まとめ
葛湯には、葛の根からとれるでんぷんを精製した葛粉が使われます。
片栗粉はジャガイモのでんぷんを精製したものです。