「ミートローフ」と「ハンバーグ」はどちらもひき肉料理ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「ミートローフ」と「ハンバーグ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ミートローフ」とは?
「ミートローフ」とは、ひき肉につなぎと調味料を加えてこね、大きなかたまりのままオーブンで焼く西洋料理です。
英語では “meatloaf”と表記します。
ドイツをはじめヨーロッパの各国で親しまれてきた伝統料理ですが、ドイツからアメリカに伝承したことからアメリカ料理としても知られるようになりました。
「ミートローフ」は、牛肉または豚肉や羊肉などのひき肉に卵やパン粉などのつなぎ、刻んだタマネギ、調味料やナツメグなどを加え、よくこねてから型に入れてオーブンで焼き上げて作ります。
「ミートローフ」はスライスする前の食パン1斤のような大きさ、形であり、スライスしてお皿に盛り付け、ソースをかけてからいただく形が一般的です。
ちなみに“loaf”には「大きなパンのかたまり」という意味があり、食パン1斤(スライスする前の一つのかたまり)は「ローフ」と呼ばれています。
「ミートローフ」の肉だねには豆、にんじん、ゆで卵などの具を混ぜ込み、スライスした断面が美しく見えるよう、ピーマンやパプリカなど色の綺麗な野菜を加えることもあります。
「ハンバーグ」とは?
「ハンバーグ」とは、ひき肉につなぎと調味料を加えてこねた肉だねを小さく成形してから焼くドイツ料理です。
正式な料理名は「ハンバーグステーキ」で、英語では“hamburg steak”と表記します。
“hamburg steak”という名前から分かるように、ドイツの都市ハンブルグで発祥した肉料理です。
ドイツでは「フリカデレ」と呼ばれていましたが、アメリカに伝わってからは「ハンブルグ風の肉料理」ということで「ハンブルグステーキ」と呼ばれるようになりました。
また音が変化して「ハンバーグ」という名前が浸透していきました。
「ハンバーグ」は、牛肉や合挽肉に卵、パン粉などのつなぎ、みじん切りして炒めた玉ねぎ、調味料やナツメグなどを加え、よくこねてから平たい俵型、丸形などに成形いし、フライパンで焼きます。
提供する際はお皿にハンバーグ、添え野菜を盛り、デミグラスソース、ケチャップ、和風ソースなどをかけます。
日本では明治時代から「ハンバーグ」提供されるようになりました。
日本では「ハンバーグ」のレトルト食品がヒットするなど、洋食料理の代表的なメニューとして発展していきました。
「ミートローフ」と「ハンバーグ」の違い
「ミートローフ」と「ハンバーグ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ミートローフ」と「ハンバーグ」ははひき肉料理をこねてから焼き上げる西洋料理ですが、発祥地、調理法が異なります。
「ミートローフ」は、ひき肉で作った肉だねを大きな塊のまま焼いてからスライスして食べるヨーロッパ、アメリカの伝統料理です。
「ハンバーグ」は、ひき肉で作った肉だねを丸めて小さく成形してから焼いて食べる、ドイツ発祥の料理です。
材料はほとんど変わりませんが調理の工程が少し異なるため、出来上がりの見た目の印象が変わってきます。
まとめ
「ミートローフ」と「ハンバーグ」はどちらもひき肉を使った肉料理ですが、調理法や出来上がりの見た目が異なります。
日本では「ハンバーグ」のほうが親しまれていますが「ミートローフ」も作り方は簡単なので、家庭で調理して、いつものハンバーグ」と食べ比べてみるのもよいでしょう。