「まいたけ」と「ひらたけ」はどちらもキノコの一種ですが、分類や特徴などが異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「まいたけ」と「ひらたけ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「まいたけ」とは?
「まいたけ」は「サルノコシカケ科マイタケ属」に分類されるキノコ類のことで、「扇形をした傘が幾枚も重なってサンゴのように見える」のが特徴的です。
漢字では「舞茸」と書きますが、その由来は「傘がヒラヒラと舞っているように見える」ことや「発見すると舞うほど嬉しくなる」ことにあると伝えられています。
「ひらたけ」とは?
「ひらたけ」は「ヒラタケ科ヒラタケ属」に分類されるキノコ類のことで、漢字では「平茸」と書くように「傘の部分が平たい形状」なのが特徴です。
また、広く開いた傘が「牡蛎」に似ていることから、米国や欧州などでは“Oyster Mushroom”(オイスターマッシュルーム)と呼ばれています。
「まいたけ」と「ひらたけ」の違い
「まいたけ」と「ひらたけ」は双方ともキノコ類の一部ですが、詳細な分類や見た目の特徴に違いがあります。
「まいたけ」は「サルノコシカケ科マイタケ属」に属し、「扇のような傘が何枚も重なってサンゴに似ている」のが特徴的で、傘の部分は深い茶色、軸の部分は白っぽい色をしています。
一方、「ひらたけ」は「ヒラタケ科ヒラタケ属」に属し、「軸が短く傘が平たい形状」なのが特徴的で、傘の部分は濃い灰色と茶色をミックスさせたような色をしており、軸の部分は白っぽい色をしています。
また、「まいたけ」と「ひらたけ」は食用キノコとしても有名ですが、両者に含まれる栄養価や食感、調理方法にも相違点があります。
「まいたけ」の場合は、カルシウムの吸収をサポートするビタミンD、ビタミンBの一種で糖質やたんぱく質などの消化吸収を補うナイアシン、血圧や血糖値を下げたり免疫機能を高めたりするβグルカンなどの栄養素が豊富に含まれています。
歯触りが良い食感で旨みがあるほか、香りにも特徴があり、揚げ物や炒め物、味噌汁、炊き込みご飯、鍋物、シチューなどのメニューに適しています。
「ひらたけ」については、細胞の成熟や造血に関わる葉酸、体内のナトリウムをコントロールしむくみ対策にも役立つカリウム、ストレスに関わったりビタミンCの働きをサポートしたりするパントテン酸などの栄養素が多く含まれています。
歯ごたえや香りが良く、揚げ物や味噌汁、鍋物や炊き込みご飯に適しているほか、オリーブオイルとの相性が良いためパスタやソテーにも向いています。
まとめ
「まいたけ」も「ひらたけ」も、現在は人工栽培されているため季節を問わず市場に出回っています。
同じキノコ類でも見た目や栄養価などに違いがありますので、双方の効能や調理方法などを知って食事に取り入れましょう。
ぜひ食べ物や料理の知識を深める参考にしてください。