名前の似ている「スナップエンドウ」と「えんどう豆」は同じ野菜なのでしょうか。
この記事では、「スナップエンドウ」と「えんどう豆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スナップエンドウ」とは?
「スナップエンドウ」は、マメ科エンドウ属の「えんどう豆」の一種で、さやと豆が丸ごと食べられる種類の野菜です。
「スナックエンドウ」とも呼ばれます。
「スナップエンドウ」は、「軟莢種」と呼ばれるサヤが柔らかくサヤと子実(豆)が丸ごと食べられる品種で、1970年代から日本で作られるようになりました。
サヤと豆が成長した後のまだ若い状態で収穫されるため、豆は丸くて大きく、サヤは柔らかくみずみずしい状態で食べることができます。
調理する際は、サヤの両側にある筋を取り除き、塩ゆでするなおして火を通してからサラダ、炒め物、あえ物などに使います。
「えんどう豆」よりも甘く、サヤごと食べる「絹さや」よりもみずみずしくて食べごたえのあるところが魅力です。
「えんどう豆」とは?
「えんどう豆」とは、マメ科エンドウ属の食用に利用されている植物「えんどう」のこと、またはその子実(豆)のことです。
サヤの中の豆だけを利用する「硬莢種」とサヤも豆もまるごと食べる「軟莢種」があり、旬の春になるとさや型の野菜が実ります。
「硬莢種」の「えんどう豆」は、収穫した豆を乾燥させて「赤えんどう」「青えんどう」に利用します。
日本では、「赤えんどう」はみつ豆などの和菓子に、「青えんどう」はうぐいすあんなどに利用されています。
「軟莢種」には「絹さや」や「スナップエンドウ」があります。
また未熟な状態で取り出した青い豆は「グリーンピース」と呼ばれます。
スーパーで販売されている野菜の「豆苗」も「えんどう豆」を発芽させた新芽です。
「えんどう」という名前の語源は、原産地が「大宛国」(現在のウズベキタンの一部)だったことから「豌豆」(えんどう)と呼ぶようになったことにあるといわれます。
幅広い料理に利用でき、世界中で栽培されている野菜ですが、実は農作物の中でも非常に歴史が長く、古代オリエントで麦作農耕文化が発展するとともに栽培されるようになった、最古の農作物ともいわれています。
「スナップエンドウ」と「えんどう豆」の違い
「スナップエンドウ」と「えんどう豆」の違いを、分かりやすく解説します。
「えんどう豆」は春に旬を迎えるマメ科エンドウ属の野菜で、「スナップエンドウ」は、その「えんどう豆」の一種です。
「えんどう豆」は、さやから取り出した豆を「赤えんどう」「青えんどう」「グリンピース」として食べたり、「絹さや」「スナップエンドウ」としてサヤごと食べたり、発芽した新芽を「豆苗」として食べたりできます。
「スナップエンドウ」はサヤも豆も丸ごと食べられる、比較的新しい品種です。
甘みがあって食べやすく、手軽に調理できることで人気が高まっています。
まとめ
「スナップエンドウ」は「えんどう豆」の一種で、品種や食べ方が違うものになります。
「スナップエンドウ」そして「グリーンピース」「絹さや」「豆苗」は、みな同じ「えんどう豆」だということを覚えておきましょう。