この記事では、「おから」と「卯の花」の違いについて紹介します。
おからとは?
おからとは、豆腐を作る過程で出るかすのことをいいます。
豆腐は大豆を原料とする食べ物ですが、大豆を煮て絞った豆乳を固めたものが豆腐です。
その際、搾りかすとして残るのがおからになります。
大豆の皮や繊維部分で、食物繊維が豊富に含まれています。
おからの「から」は大豆の殻という意味で、それに丁寧語の「御(お)」をつけ「御殻(おから)」というようになりました。
おからを炒って煮たり、ハンバーグ等に混ぜて食べたりします。
最近では健康食材として注目されており、おからを使ったクッキーやケーキ等も販売されています。
ただし、日持ちがせずに需要に対して供給量の方が多いので、その大半は廃棄されているのが現状です。
価格も安く家畜用の飼料として用いられることもあります。
卯の花とは?
卯の花とは、おからの別名です。
主に関東圏で使われています。
なぜ卯の花と呼ぶようになったかというと、見た目が卯の花に似ているからです。
卯の花はウツギという花で、小さく白い花が集まって咲く様子がおからに似ています。
「おから」から「空っぽ」という良くないイメージを抱いたため「卯の花」と呼ぶようになったといわれています。
また、おからを出汁と調味料で炒って、煮付けた料理のことを卯の花という場合もあります。
ニンジンや椎茸、油揚げなどの食材も一緒に煮つけます。
おからと卯の花の違い
おからと卯の花は全く同じもので、豆腐を作る過程で出る搾りかすのことを指す言葉です。
「から」に縁起が良くないイメージがあることから関東では卯の花と呼ばれるようになりました。
また、おからには「雪花菜(きらず)」や「おおいり(大入り)」といった呼び名もあります。
「雪花菜」は主に関西で使われている呼び名です。
まとめ
おからと卯の花は同じものですが、おからを使って煮つけた料理のことを卯の花と呼んで区別する場合もあります。