この記事では、「夏みかん」と「甘夏」の違いについて紹介します。
夏みかんとは?
夏みかんは柑橘類の1つで、正式にはナツダイダイ(夏橙)といいます。
実りが代々続くという意味で名づけられました。
夏みかんは4月の中旬から5月にかけて出回っており、甘酸っぱくほろ苦さがあります。
完熟したものはそのまま食べられますが、酸味が強いのであまり人気はありません。
ジュースやマーマレード、ゼリー、お菓子などに加工されることが多いです。
皮は厚くて硬いので、包丁やナイフでむいて食べることが多いです。
夏みかんには、ビタミンCや葉酸、カリウム等の栄養素が含まれています。
甘夏とは?
甘夏も柑橘類の一種で、正式にはカワノナツダイダイ(川野夏橙)といいます。
夏みかんの枝代わり種で、1935年に大分県の果樹園で誕生しました。
1935年に品種登録され、夏みかんの代わりに栽培されるようになります。
酸味は少なめなので食べやすいです。
甘夏には、ビタミンCやクエン酸、ビタミンB1等の栄養素が含まれています。
また、甘夏の枝代わり種である新甘夏という品種もあり、サンフルーツやニューセブン、田ノ浦オレンジといった名前で流通しています。
それから濃いオレンジ色をした紅甘夏といった品種もあります。
夏みかんと甘夏の違い
夏みかんと甘夏を比較すると、夏みかんの方が酸味が強いです。
甘夏は酸味が控えめで、糖度も夏みかんより高いです。
甘夏の方が夏みかんよりも小さく、ツヤがあります。
夏みかんの代わりに甘夏を栽培するようになったので、夏みかんというと甘夏のことを指す場合もあります。
ただし、グレープフルーツにシェアを奪われたり、新しい柑橘類が次々と登場したこともあってどちらも生産量は減少傾向にあります。
まとめ
夏みかんよりも甘夏の方が甘味が強く、酸味も控え目です。
そのため甘夏の方が好まれており、夏みかんはマーマレードやゼリーなどに加工されることが多いです。